イランの最高指導者の息子であり後継者であるモジタバ・ハメネイとは誰…… 家族を失った指導者

BBCとF24の記事である。


ハメネイ師の6人の子どものうち2番目(次男)で1969年9月8日で現在は56歳である。イラン・イラク戦争の時17歳から何度か短期の軍役に就いていたそうだ。準軍事組織革命防衛隊の1部隊を率いていたそうだ。その隊員の中の一部はハメネイ一族の支援を受けて、諜報部門の地位に昇進したとも書かれている。

1989年に父親が最高指導者になった後、モジタバ・ハメネイ氏とその家族は国王が持っていた国営企業や資本へのアクセスが可能になったとも書かれている。

彼自身は、「法衣の影の権力者」と呼ばれており、彼は父親と並んで権力を握り、テヘラン中心部にある最高指導者の事務所「ベイト」の中核で「副官、腹心、寺院の守護者、そして国王の立役者」として働いていたそうだ。これは、米国に拠点を置いているイラン核反対連合という組織の話である。

モジタバ・ハメネイは選挙で選ばれたわけではない。最も忠実な支持者を周囲に集めたいと考えた父によってこの地位に任命されたともしている。

彼は、1999年、宗教都市コムで宗教研究を続けたが、彼はこの頃まで宗教指導者の衣服を着ていなかったそうだ。そもそも神学学校は通常もっと若い年齢で入学するので、当時30歳というのが何故その道を選んだのか?謎だったらしい。

宗教指導者としては中位だったこともあり、それが最高指導者就任には障害になるということから……なのかな?

2005年の大統領選挙で、強硬派のマフムード・アフマディネジャド氏が勝利した時、イスラム革命防衛隊や民兵組織バスィージをモジタバ師が使い、宗教団体に金銭を配ることでアフマディネジャド氏を勝たせようと選挙に介入したということが、メフディー・カルービ氏という改革派候補の公開書簡で明らかになっており、その4年後の選挙でも同様のことがあり、緑の運動という抗議デモ活動に発展、その結果モスタファ・タジザデ内務次官が投獄され、改革派候補ミール・ホセイン・ムサヴィ氏とメフディー・カルビ氏は自宅軟禁されたそうだ。

WikiLeaksの情報だと、彼は父の門番として働いており、国内の権力基盤において独自の環境を作っていたとされていて、先の指導者になる見込みだったと思われる。ただ、彼には神学的な視覚がないことが、ある種の弱点だったと見られる。

尚、彼は1月下旬にブルームバーグが伝えた記事によると、不動産などをペーパーカンパニー経由で取得し、膨大な利益を得ていたことが分かっているとF24では書いている。


BBCの記事と合わせて見ると、彼は米国や西側の国々を憎んでいる可能性が高いと見られる。父母や妻もこれによって亡くなっており、その点も戦争が簡単に終わらないことを示しているという訳だ。

しかし、米国では政権のエネルギー長官がエネルギー高騰は一時的と答えている。戦争はすぐに終わるという認識で伝えると同時に、米国は石油輸出国(産油国)であり、ガス輸出国なので問題ないと述べている。さらに、これは長期戦にはならないとも重ねて伝えるのが印象的だ。アジアや欧州は不足の懸念があるが、一時的な措置としてロシア産の石油の購入を許諾することなどで折り合いが付くとしているのが……本当に行き当たりばったりであることを示している。

こういう状況なので、暫く市場は米政権の反応などに右往左往することになるだろう。もっとも、この戦争が早期に終わっても、次はキューバと米大統領が述べている訳で、ベネズエラ⇒グリーンランド⇒イラン⇒キューバ⇒???と今後もこういう政策が続く可能性が高いだろう。日本では気にしているかのような報道もあったが、今のトランプ氏は以前ほど米国内の支持者を気にしている風にも見えなくなってきているので、やると決めたら淡々とやりたいように外交を進めて行く可能性が高い。

ある意味、家族を失ったイランの指導者より世界最大の軍事力と、資本力を自由に動かせ、議会も結局事後承認を許す米国の方が怖いかもしれない。敵になればどんな「的」として攻撃に晒されるか分からないからだ。