イスラエルが南ベイルート(ヒズボラ拠点地区)への攻撃を開始…… イランは周辺国に攻撃、終着点の見えない戦争と、その先にある未来

フランス24の記事である。


米国よりも欧州の方が、既にイラン戦争というより中東戦争になりつつある戦争の情報が更新される。これは、地理的に戦地が近く中距離弾道ミサイルやドローンなどの射程に入るEU域の国が多いことが理由だろう。緊張しているということだ。

米国は、今回イスラエルとともに戦争を仕掛けた当事者ではあるが、戦争をしているのは現地にいる兵士であり、議会や政府、報道などの雰囲気を見る限りそれほどこれに強い関心があるという雰囲気はない。即ち温度差があるのだ。欧州は、ウクライナとロシアの戦争も未だに続いており、シリアの内戦などによる影響(難民問題)などもあったわけで、ずっと戦争と戦争難民、また飛び火の脅威にさらされていた。

だからこそ、報道は戦争をかなり細かく今も伝え続けている。しかも、リアルタイムで客観的に事実を(報告されていることをそのままに)伝えているのである。

イランの攻撃は今も散発的だが周辺国に対して継続的にミサイル、ドローンなどによって行われているようだ。ただ、一部の攻撃は否定しており、その攻撃はイスラエルが周辺国を巻き込むために行った陽動だという発表をしている攻撃もある。事実がどうなのかは分からないが、どっちも信用には値しないので、周辺国にとっては頭が痛いところだろう。被害が出たら反撃しないわけにも行かないが、反撃することで本格的に戦闘になれば被害がより大きくなる懸念もあるからだ。

まあ、攻撃を検討しているというイラン周辺国の話は始まってから今週早々に記事になっていたが、今も参戦したと報道がないのはこれが理由と言うよりも、イスラエルや米国にこの戦争の最終目標地点(何をもって終戦とし、何をもって勝敗を決するのか)が分からないからだろう。勝ち負けや終戦の確約となる条件、または米国等が終結後にイランに対して責任を持つ確約が得られれば周辺国は参戦するかも知れないが……

もし、それがないなかで参戦すればどうなるか?
これは分かり易い。参戦=報復になり米国やイスラエルが中途半端に目標達成で納得して逃げたら、今度は自分達の国がテロ攻撃に晒される懸念がある。だから、参戦するには先の目標が不透明過ぎてリスクが測れないという訳だ。もちろん、大々的に被害があり、多くの人が亡くなったとかになれば、参戦するだろうけれど。

この辺りは、イスラエルはともかく米国政府的には欧州のNATOや、中東の同盟国が動かないという点で誤算だった可能性は高い。まあ、今のトランプを見て、参戦を速やかに決意するのは難しいだろう。トランプ大統領と共に動けば、何か彼にとって都合が悪いことがあったときに、背中を撃たれたり、あんたの国が悪いとか言われかねないからだ。

実際に、この戦争に対しても当該のライブ情報では、イラン作戦中の燃料価格上昇についてトランプ大統領「上がるなら上がる」とし、「これが終われば価格は急速に下がるでしょう」と答えるなど、あまり気にしている(考えて発言している)感じではない。即ち、既に彼自身は、彼が予想出来る範囲を超えて、情報を分析しいろいろ考えて動くことを止めているというのが分かる。即ち行き当たりばったりで、自分に都合が良いかどうかで、その時は仲良くなりもするし、一気に険悪にもなり、貢ぐ量や貢ぐ物次第で機嫌が変わるということだ。


尚、この戦争が早期に終われば果たして良い結果になるかも既に分からない。昨日も軽く書いたがトランプ大統領はどんどん過激化しているからだ。次がカナダ、メキシコなどの北米か、それとも間もなく訪問する中国か?はたまたキューバか分からないが、短期または想定より少ない戦力で成功した実蹟がまた積まれたと判断すれば、力を他にも行使する可能性がより否定できなくなる。

本当に恐ろしいのは、そういう道にこれからより大統領が嵌まっていき側近や議会がそれを肯定し続けることである。それが続けば、台湾有事が起きるかもを理由に、米国きっかけで中国と戦争が始まるなんてこともないとは言えない。これの終わり方が綺麗であればあるほど、トランプ大統領は戦力の行使をより積極的に行う恐れもあるのだ。

そういう未来にならないことを本当に心から願う。