Microsoft Windows 11 26H1は正式にArmの一部のみに……Snapdragon X2とNVIDIA N1Xのみ対応。そして26H2には対応せず。

tomshardware.comの記事である。


26H1は既に以前の発表でARM向けの更新になると見られていたが、2月10日発表されたマ社のIT PROブログでArm専用のスコープリリース(特定範囲にのみに向けたリリース)であることが改めて示されたという記事だ。
対象となるのは、26年初頭に市場に登場する特定の新しいシリコンを搭載したデバイスのみで利用可能になるという。即ち、既存のArm版は対象にならないようだ。

これは、Snapdragon X2(Blogで示されている)と実際に出る日取りまでは分からないがN1Xを対象としているようだとtomshardware.comでは示している。

ここまでも既存のArmが対象にならないことが新しいのだが、ここからが特に大事である。
一方でこの26H1のアップデートを適用したハードウェアでは、26H2(仮称)となる年次後半のアップデートは適用されないようだ。これは、26H1と25H2/24H2でコア構造が異なるためと示されており、26H1はホットパッチ(再起動なしでパッチを適用する機能)更新もサポートしていないようだ。

それに伴いWindows 26H1はIT管理者向けの導入計画での推奨要件には入っていないことも示されている。要は、エンタープライズでシステム管理を一括管理する場合は、開発や業務上26H1の機能を必要とするか、その機能をテストするユーザーを除いて25H2、24H2がエンタープライズ向けの推奨リリースなるとしている。もちろん、26H1が使えない訳では無いので、計画を待ったり延期する理由はないとも書いている。

tomshardware.comでは、今後こういうハード毎に対応を分けるスタイルで更新されようになるかもしれないとは書いているが、それよりも大事なのはエンタープライズで管理する場合は、26H1向けのハードウェアは一応一般的な管理ツールもほぼ使えるが、既存のものとは別のOSライフサイクルポリシーに基づいて暫く動くので、気を付ける必要があることの方が重要なところだろう。

ここから分かる事は、24H2でArm向けのPrism実装時にx86版やArm版の既存モデルとのパフォーマンスや安定性の最適化に失敗して批判を浴びた教訓を得て、切り離して開発したようだというところだ。これが、最終的に27年以降のどこで既存のx86やARMと統合されるかは不明だが、どこかで緩やかに統合していくライフモデルを組んでいるのだろう。いや、ARMに関しては今後新製品が出る度に、こうやって違うOSコアが作られて細分化されていくという冗談みたいな話も今のマ社ないとは言えないけど。


組織で、Arm版の製品を検討している企業は少ないと思うが、検討している場合は今後出てくるSnapdragon X2などの製品は、フィーチャーアップデートライフサイクルが少なくともこの1年においては、既存のWindows PCとは異なることには留意しておく必要がある。