ソニー、ブルーレイディスクレコーダ出荷終了、2月以降順次。「後継機種はない」…… 残るはSHARPとPanasonic
AV Watchの記事である。
ソニーがテレビ事業をTCLと合弁に移したり、レコーダー向けのアプリケーションサポートの終了時期を明示した時点でこうなることは分かっていたことだが、ソニーがBDレコーダーからの撤退を発表した。これで、ソニーはテレビ関連事業から事実上撤退することになった。TCLと合弁のテレビ事業もソニーは49%出資でTCLが51%出資なので最終的にソニーは出資比率を下げて撤退する方針なのは間違いないだろうが、これにレコーダー事業の継承が入っていなかった時点で、こうなることは分かっていたことである。
それだけ、BDレコーダーを買う人が既にいなくなっているという訳だ。
何故、BDレコーダーを買う人が減っているのかは簡単な理由だろう。元々日本は、アニメや映画、ドラマなどが民放やBSで充実していたが、今やそれらのコンテンツの多くが、TVerやNetflix、Amazon、Huluなどでもいつでも見られるようになり、一部はテレビより先行放送されるケースもあるからだと思われる。
また、テレビの放送時間の問題もある。昔は、ドラマやドキュメンタリー、アニメーションにおけるテレビの放送時間は、夕方~ゴールデンタイムだったが、今は深夜枠が増えてしまい。若年層が見る機会が減ってしまった。結果、テレビで見ずにネットで視聴する人と、そもそも有料配信しかないものだと、面白い番組でも見ることが出来ず、視聴自体をしないで興味を失う人が増加したというのもありそうだ。
それに加えて、録画してまで残すというのもサブスクリプションでは数週間程度なら何度でも視聴出来るので、減っているというのもあるだろう。サブスクだと面倒な広告もない場合が多いので、コンテンツに集中できるという利点もある。だから、レコーダーは売れなくなってしまったわけだ。
ちなみに、もう一つこれはハードウェアメーカーから見た理由もある。
何かというと、端的に言えばコストの問題だ。BDレコーダーにはハードディスク、光学ドライブ、ビデオエンコーダーなどの半導体が必要になるが、ハードディスクドライブはここに来て価格が上昇している。光学ドライブは生産するメーカーが減ってきており、入手性が下がっている。エンコーダーやシステム半導体、メモリーなどの部品も部材が徐々に値上がりしているはずで、それを価格転嫁し難いという問題が重なっている。そもそも、買う人が減っているから、価格を上げても売れないのだ。
結果、撤退するしかなくなるのだ。最終的に残るとしたら、今の状況だとPanasonicぐらいだろう。いや、鴻海パワーがあるSHARPかもしれないが……どちらにしても、残ってもどちらか一社だろうと思われる。
もっとも、記録型のBDは当初の期待に反して、録画後のエラッタ-発生までの時間が結構短い傾向にあるのでこうなったのも分からなくは無い。少なくともダビング10の性質がもう少しマシだったなら、もう10年ぐらい持ったかも知れないが、事実上性質がコピーワンスと同じ仕組みで、原本から9回コピーと1回移動出来る仕組みで、十回分を纏めてBDに移したりとか出来なかったので、アーカイブ用途があまり広がらなかったというのが現実だろう。
