スペイン高速鉄道事故では、最終的に45人死亡を確認 …… 全員の遺体回収と身元確認が終了。これから本格調査へ。

RTVEとフランス24の記事である。


スペインの高速鉄道事故による死亡者数は45人となった。当初は43人と見られていたが、重体だった人が数名亡くなられたようだ。最後に収容された2名の遺体は列車の下敷きになっていたようで木曜日までに回収されたようである。車輌はひっくり返ったりするだけに留まらず、ひしゃげていたので、壊れた車体から外に飛ばされその下敷きになったのだろう。それだけ高速鉄道がすれ違う時に接触すると大きな衝撃となるということを意味している。

遺体の収容が終わったことで、これから事故調査と、現場の回復作業が開始されることになる。事故現場の写真2500枚(航空写真と地上写真)が既に撮影されて予備報告書と共に司法当局に提出されているそうで、これらや、車輌の車体制御などの情報が入ったブラックボックスの情報を元にCIAFが調査をしていくようだ。さらに、乗客や乗務員からの聞き取りも行う予定であるとしている。

尚、スペインの高速鉄道の敷設距離は世界で2番目に長い。一番長いのは中国で、その次となる。日本は高速鉄道の路線距離としてみるとそれほど長くないので、その限りではない。鉄道システムとしては、過密ダイヤで270~300km/h(東日本は320km/h)で走行できるという点と、車輌事故による死亡事故がゼロ(死亡については駅構内の飛び込み、線路内への飛び込みなどを除く)なので、世界一安全な鉄道システムとされるが、長さでは、いくつかの国に抜かれていて、今後も抜かれていくだろう。日本ではこれ以上増やす余地もないから仕方ない。

話を戻すと、スペインは高速鉄道大国故に、今回の鉄道事故に対する関心がとても高くなっているようだ。普通鉄道事故の場合、事故後すぐに粗方の原因が見つかる物だが、今回は謎だらけだ。何故なら直線で最後尾2両が脱線しているからだ。それ故に調査する側は、車輌、線路、気温、システムなどあらゆる方向で細かく調査をして原因を見つけ出さなければいけない。

そんな中で、近郊型の在来線でも擁壁が崩れて乗客が亡くなる事故がさらに先日起きた訳で、世論の原因究明圧力を受けながら、できる限り早く解明しなければいけないという、とてもプレッシャーがかかっているのである。

まあ、線路などに異常がないなら、整備点検を終えて時間が経っていないことから、整備時の部品の交換などでの締め付けミス等による、車体から線路の上への部品落下とかそういう可能性が高そうだけど……そうだとしても、そうであるという証拠を見つけるのは、これほど大惨事になるとなかなか大変だろう。何せ、線路レールなども破損しているように見えたし、車輌も大きく破損しているからだ。


尚、整備点検後に部品が外れたりということは、本来なら起きてはならないことだが、実際には整備後数日から10日程度で事故が起きる場合は、整備において何らかの抜けがあった場合が多い。今回がそうだとは断言できないが、線路や運転員、システムなどに明確な問題が見つかっていないなら、線路上への部品脱落が起きて、それに車輪が乗り上げて脱線して事故になった可能性がもっとも有り得るパターンだろう。あくまで、これは私個人の予想であり、確証はないけどね。