トランプ政権は、米軍の即応態勢の欠陥を警告する中国の重要な軍事演習報告書の削除を求めた模様…… 米国は中国に30~60日で負ける。
FOX Newsの記事である。トランプよりのFoxがこれを示すのだから、深刻である。
これは、AIを活用した反復シナリオ予測がベースとなっている報告書の話だ。TIDALWAVE と呼ばれる報告書についての概略記事である。これによると、もしも中国との戦争または紛争(台湾有事)が始まった場合に、米国がその報復や防衛に動くと仮定すると、10兆ドル規模(1580兆円規模)のショックが起き、米国が30日~60日で負ける可能性があると示唆している。
一方で、中国の継戦能力は弾薬備蓄などが20~30日だが代替効果によって数ヶ月は維持出来ると示されたようだ。即ち、台湾有事がもしも起きたとして、米国が中国と戦うのは無謀と言うことになる。既に、米国の抑止力は危機に瀕しており、世界の他の場所で怒る第二の大規模紛争を抑止したり、効果的に対応することは出来なくなるだろうとも示しているようだ。
それが、中国、ロシア、北朝鮮などの仮想敵国による侵略の可能性や、世界の安全保障秩序を根本的に不安定にする恐れがある。
だから、予算などを見直して、軍事備蓄の即時拡大や、配給インフラの強化、前線基地の分散などを速やかに進めるべきであると唱えている。
当該の報告書はいわゆる国防総省の予算組みを円滑化するための報告書の一つでもあると思われるが、全く的を射ていないものではないだろう。
内容はなかなか凄い物である。主要な戦闘作戦開始から5~7日以内に使用不能になるレベルで、前線の90%航空機が地上で破壊されるのだから。
日本ではこういう実質的な軍事能力の調査をしている民間団体もないはずで、○○があればとか、独自でやればとか、米国がいればとかそういう安易な希望的観測や夢に集る人が多い。現実は、そうじゃなく既に米国ですら中国と実戦対峙した場合は本土への被害が否定できず、勝てる補償がないほどに一部の技術や物資で中国依存していることを示している。何より、インフラの老朽化や新鋭艦の導入計画では、既に中国を下回っていると、示しているのは大きい。
だから、トランプ氏は極東の問題は極東で勝手にやれというスタンスに変わり始めているのかも知れない。もっと言えば、米国の報告書でこのように示されているということは、日本や韓国などの単独で中国と直接敵対すれば、1-2日で実質の戦闘能力や防衛能力は失われ、敗戦隷属国へと落とされるだろう。これを高市首相とその支持者が理解していれば、認識も変わるだろうか……
尚、この記事の重要な点は、この報告書について、TIDALWAVEの原文を見れば分かるが一部が黒塗りで消されていることにある。ある種の検閲のようなことが為されてしまったという訳だ。ただ、それについての理由よりも後半は、記事の中身について書かれているので、そんな雰囲気はあまり見られない……その辺がFoxらしい感じである。
