DRAM不足の話はどんどん膨れ上がる …… 想定を遥かに超えるペースで価格上昇の懸念も、CPUはウェハ不足で値上がりへ……
以下はDRAM関連の記事である。この数日でDRAMに関わる記事の一端だけでこれだけの数が出ている。
尚これは「一端」であり、全部ではない。
これとは別にCPUの値上げ話もAMDから上がってきた。これは、TSMCで製造している分のシリコンウェハが不足しはじめているからだ。そのため、TSMCに依存しているAMDのロジック半導体価格が上がる見通しになったようだ。これ、今はPC向けのみだが、今後ゲーム機などにも影響が徐々に出てくるかも知れない。
DRAMの影響は現時点で、スポット価格だけだった状況から、OEMでRAMを先に一括契約して買い取り、製品に組み込むメーカー品のPCやタブレットなどの製品にも12月以降波及しはじめている。既にHPなどでは値上げが始まっており、このクリスマス年末シーズンを過ぎると、価格はさらに上がるとみられている。
さらにそれに留まらず、Appleのスマホの販売計画や発表計画にもズレが生じる恐れがあることが伝えられ、Samsungは自社のDRAM事業から独占的にGalaxy向けのRAM供給を受けていたが、断られていて、今後Galaxy S26以降の製品価格が確実に上がる恐れがある。
何より問題なのは、今の時点でもRAM価格の上昇速度が、想定よりもう一段早くなる可能性もあるからだ。
これは、間もなく市場側における大口在庫が枯渇するとみられているからである。要は、価格が長期で上がることを嫌気して、スポットを含めて今の長期予想より安いものに対する大口の買いが進んだのだと思われる。こうなると、OEMでの長期契約者すらも、供給割当てが崩れて価格改定を強いられるようになる。要は、求める契約数量に供給が追いつかないという状態になるが、だからといって供給を大きく増やすことがメーカーには出来ないので、もし必要量が欲しいならもっとお金を出してくれれば「優先割り当てするよ」と言われるようになるわけだ。
AppleやSamsungのような企業すらも、計画が崩れはじめているのは、そのためである。これは、本当に過去で一番悪い状況と見て良い。何せ、纏まった増産計画すらメーカーにはなく、それに反して加速度的にメモリを欲する企業が増えているからだ。これで、AI向けのデータセンター計画がどこかで、大きく減り始めれば、一気に改善に向かうかも知れないが……。その時は、バブル崩壊へ向かう可能性も高い。
それを恐れているからこそ、DRAMメーカーも設備投資を強化しないのは確かだ。
どちかというと問題は、AIのハードウェアに偏って、データセンター投資などをしている企業が、その歪みにさっさと気が付いて投機を抑えてくれないと、大バブルになりそうだ。
