Pixel 10 Pro FoldがYouTuberの耐久テスト動画で爆発…… 逆折り出来てしまって発火。
wccftech.comの記事である。
以下の動画がそれである。
一応、同一人物のZ Fold 7のテストも挙げておく。元々かなり過激なテストをする人のようである。
この爆発の原因は、逆折りにして筐体が割れた後、普通は、剥離した段階で折り曲げるのをやめるのだが、やめなかったことでバッテリーパックの外装に圧力がかかりバッテリーが漏出し、陰極と陽極のセパレーターが壊れたことで、延焼防止のシートなどが入っていても、酸素供給などが内部に行われ延焼が止められず……一気に燃焼、爆発したのだと思われる。リチウムイオン二次電池の破損でよくある事故パターンである。
まあ、このテストは手でやるにはやり過ぎといえる。
良い子と良い大人は真似しないことである。もし、したいなら屋外で且つ延焼などが起きない場所で行うことと、今回はたまたま発火後に時間が多少あったが、場合によっては時間もそれほどなく爆発することがあるので、耐火装備とヘルメットやサングラス、耐火プロテクターなどはしておくこと。それからバケツに水を沢山用意しておくことである。
あとは、煙は可能な限り吸わないことである。フッ化水素ガスや一酸化炭素が含まれていることがあるからだ。だから、バッテリーにダメージをあたえる可能性がある試験は屋内ではやらない方が良いし、もしやるならしっかり換気された場所で、且つ可燃物、発火、着火する素材ない場所でやることが絶対に大事である。
尚、製品の品質として良いか悪いかというと、Pixel 10 Pro Foldの品質はGalaxy Foldシリーズより低いかもしれない。まあ、よく手元から物を落とす人とかは、Galaxyの方が良いのかもしれないが、これで決めるものでもないだろう。
しかし、やっていることがかなり過激である。基本的に耐久テストは決まった項目を作ってやらないと、他の機種と比較出来ないので、こういう行き当たりばったりっぽいテストは好ましくないのだが、YouTuberは、何か問題などが起きた方が閲覧数が増える傾向にあるので、だんだん過激になっているのかもしれない。
最後に、これは自称耐久テストという体だが、先にも書いたようにこの手のバッテリー火災や爆発はリチウムイオン二次電池では結構あることで、落下によってセパレーターが破損し、さらに電池の外装が破れて機密性が失われていると、どんなに、消化剤シートなどが入っていても、発火爆発を起こす事になる。また、Z Foldの試験でディスプレイに火を近づけたりしているが、その後ろにバッテリや電気回路がある場合は、短絡発火や自然発火などの危険もある。これはある意味運次第のテストをして自己満足している試験になる。
もちろん、企業側もある程度のテストはしているが、そもそもテスト項目にないテストはしていないのだ。そのため、Youtuberなどがやった個別のテストで壊れなかったから、大丈夫だろうとか思わないことである。
ちなみに、運用でもっとも厳しい試験の一つとされるMIL-STD-810(米軍用装備の試験)でも定められたテスト手順と回数、項目があり、個人の裁量試験はない。実際の炎を使うとかもない。火を使う試験の対象となるのは、難燃試験や耐火試験、防火試験といったものに合格した素材だけに対してその試験の結果に沿っているかを確認するためにやるのが好ましい。
