iPhone 17発表イベント後のAppleの業績の話 …… 販売台数は減少も、価格上昇で利益を確保の見通し。

wccftech.comの記事である。


WccftechではアナリストのApple業績(株価)に関する予想が掲載されている。アナリスト予想は、株価の上昇を示したのが5/7人、据え置きが2人だったそうだ。ただ、株価のレーティングそのものを引き上げた人は居らず、事実上据え置きで僅かな上昇ということのようだ。

日本では、iPhone製品の記事が大量に出ているが、米国や欧州では以前ほど記事は出なくなっている。理由は単純で、そこまで大きな改良がないからである。大きな進化や改良点がないなら、記事にする理由もないのだ。尚、米国や中国では販売減が起きているのもある。その分を価格上昇で補っているので、売上げ高そのものはむしろ上がっているようだが、それが逆に利用者を減らしたり、買い換えサイクルを伸ばしたりという消費者の心理を刺激しており、それで下がる収益性を自社開発する部品などで補っている訳だ。

だからこそ今回の発表で、無印の価格水準を据え置いたのは、ユーザーが逃げないようにするための措置とも言えるだろう。その代わり、無線などの半導体をBroadcomから内製に変更するなど、少しずつ他社の部品に依存するコストを下げている訳だ。また、eSIMへの移行を進めているのも結局のところ、eSIMスロットのコストを抑えるためと思われる。そうやって、1円、一銭でもコストを下げて収益力を上げようとしているわけだ。

ただ、この状況がAppleにとって未来ある戦略かというと、そうでもない。それが、レーティングは変わらずという部分に反映される。要は、大きく成長することもないが、今のところ急悪化する状況にもないというポジションにあるというわけだ。

まあ、もっとも数ヶ月前までAirで成長するとアナリストの一部が予想していたのを考えると……なぜ、発売されたらこのレーティングに変化したのか分からないが……


Appleにとって難しいのは、新規の伸びが昔より下がっていることだろう。それは、革新的な機能がないことによって、若者の利用者が男性を中心に徐々に減っていることと価格が上昇していることが原因だ。まあ、ティーン女性の利用者がまだ圧倒的なのが救いだろうが、ここでも主力だった日米中では徐々に下がってきていることが分かっている。これを戻す材料か、またはApple Watchのような新しいiPhone向けアクセサリー製品を開発する必要があるのは間違いない。

スマホは既に必需品(コモディティ)であるため、目的とする使い方が出来るなら、どれでも良いと言う人も増えている。一方で、必需品だからこそ良い物をという人もいる。スマホが発売された当初は、性能や機能性、安定性の面で優れた物が選ばれていたが、今は廉価品でもそこそこのサポートがあるものも出ている中で、iPhoneで熱狂していた時のような市場の注目をAppleが集めるには、iPhoneに変わるものが必要だろう。

しかし、ある意味で考えると今の状況の方がAppleとしてはよいのかも知れない。何故なら、極端な期待を求められることもないし、急激に業績が悪化することもなく、ある程度状況をコントロール出来るからだ。足りないのは時々人々を大きく惹き付けられる商品を出すことだが、それが今回はAirで、次はきっとFoldable(折りたたみ)になるのだろう。