Zen 6で最初のAPUはRDNA3.5止まりが確定 …… GPU Open Driverコードから判明。

wccftech.comの記事である。


以前も噂を書いたが、確定のようだ。Zen 6でRDNA4は使われないようだ。これは、RX 9000世代のdGPU専用として予約されているようで、APU向けには設定されていないとAMD GPUOpen ドライバー コード(GitHub)から確認が取れたという。ただ、Medusa Pointより後のリフレッシュで、RDNA4やRDNA5またはUDNAになる可能性もあるので、Zen 6世代全体で3.5止まりになるとは限らないが、少なくとも最初の世代はRDNA3.xに留まることはほぼ確実だろう。

元々、AMDのAPU開発計画では、dGPUとiGPUを同じ開発ステージ使う訳ではなかった。dGPUで登場してもiGPUではその世代が出ずに飛ばされることはしばしばあったのだ。だから、これがおかしいという話ではない。

まあ、普通に考えると次のiGPU更新をZen 6の後期(Refresh)で行いRDNA5やUDNAにすると考えられる。
Zen 7という名前があるかはまだ分からないが、Zen 6の先の世代はプラットフォームの完全変更が示唆されているので、iGPUも完全刷新するかはなかなか大変だろうから……。ただ、RDNA4は何らかの理由があって使えないか、使わない方がよいと判断している可能性が極めて高い。

想定されるのは、内蔵のGPUだとXDNA(NPU)とRDNA4との兼ね合い(電力やパフォーマンス仕分けなど)の調整が間に合わないか、WindowsのNPU戦略が期待通りに進まず、NPUの必須を再び外す流れや、実装の仕方を見直す計画があり、RDNA4+XDNAの組み合わせを調整するコストが無駄といった理由が有り得る。

個人的には、後者なんかが実にありそうな話であり、むしろそうなる方がマイクロソフトがOSをちゃんと開発しているなら自然だが……AMDもUDNAへの転換を進めているはずなので、AMDの都合だけが原因かも知れない。AMDの都合だった場合は、GCN⇒RDNAのように分断が再び起きるので、ドライバーの最適化サポートなどがまたNVIDIAより早く切れたりする懸念がある。