AMD Ryzen AI Max+395がAI処理でLunar Lakeより12倍高速 …… 比較しても仕方ない気がする。

tomshardware.comの記事である。


最大消費電力が3倍大きく(とtomsは書いているが実際には対象のASUS ROGは最大でも90W未満のTDPで稼働するので2.5倍ほどである)、GPUも大型なので性能が高くなるのは当然ではあるが……AMDがブログで明らかにしたことによると、Core Ultra 258V(288Vではない)よりも同じRAM容量(32GB)下でも12.2倍高速らしい。

お互いに使えるAPIの差があり、TDP枠が異なることによる運用目的が違うので、これと比較してドヤッても場違い感もあるが……Ryzen AI Max+395の性能が高いのは確かである。そりゃdGPUと同等品をCPUに統合して、256bitのRAMを搭載している状況では、128bitバスのRAMホストであるIntel Lunar Lakeが勝つことはないだろう。

ちなみに、仮に対象が288Vであったとしても、12倍近い差は埋められないし、10倍以下に下げることも困難だろう。


尚、Ryzen AI Max+395の性能をここまでして売り込むのは、Ryzen AI Max+395を使う製品プラットフォームがAMDの期待よりも出てきていないからだろう。まだ、発表しているのは3社か4社であり、製品としてしっかり出ているのは、ASUSぐらいである。何故出て来ないのかというと、弾が少ないというのもあるのだろうが、正直な話ゲーミング目当てだと、価格と見合わないと見なされているからだろう。モバイル目当てだと消費電力が大きくなるので、性能差が結構あっても258Vの方が良いと見る人もいるだろうし……バランスが絶妙に悪く見えるのだ。


だからAMDはAI(LLM)を売りにすることに力を注いで居るのだろう。
LLMで売り込みが上手く行けば、採用メーカーも購入を狙うユーザーも増えるのでという見立てだが、実際にLLMのためにモバイルやラップトップを買う人が多いかというと……微妙である。個人的には、早急にRyzen AI Max+395で128GB RAM、120Wの電源構成をフルで利用出来るデスクトップ辺りをどこかのボードメーカーと開発し、ATXデスクトップとして売り込んだ方が売れるかもしれない。

これに、PCI5.0 x16やSATA x4~6、NVMe x2辺りを組み込んだATXマザー(電源等は別)を10~15万円ぐらいで出せば売れそうな気がする。今は、マザーも高いし、CPUも高いし、RAMも最初から乗っているし、CPU(dGPU)も乗っているので、電源やケースを揃えてOSやストレージを別途購入しても欲しい人はそれなりにいるだろう。

まあ、これはモバイルプロセッサーなので今作れる製品はベアボーンや小型デスクトップなんだが……これの本質はしっかりしたデスクトップPCとして組み上げた時に真価を発揮するぐらいの製品だろう。今現在ならばという但し書きが付くが……

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