Radeon RX 9070は2月28日に発表、発売は3月上旬、NVIDIAはGeforce RTX 5070を3月5日、5070Tiを2月20日に発売。
VideoCardz.comの記事である。
AMDの方は発売日がまだ確定していないようだ。多分、ドライバーの安定に問題があるのだろう。
これはtomshardware.comの記事だが、Anti-Lag+(Anti-Lag2)が原因で一部ゲームがクラッシュしたり、不安定になるというドライバーの問題が生じていることも関係している可能性がある。9070では必ず、複数のゲームでのデモテストが各ゲーマーや、記事書きから行われるので、その辺りの不具合を潰すことに力を注いでいるのだろう。RDNA3のように見切りで出せば、とても痛い結果を招くことが分かっているからだ。
ちなみに上旬なので、3月10日頃までには出てくるだろうが、よほど悪く中旬なしで前半と後半で見るなら、少し遅れるとして15日迄には発売されるだろう。それ以上は遅らせることはないと思われる。ここまで遅らせても、完成度に問題が生じるようだと……再び自滅コースになるかもしれない。AMDはドライバの問題が解消しかけては、新たに出現するのが痛いところである。
これは、RDNA2⇒RDNA3⇒RDNA3.5+NPU⇒RDNA4と行列演算の仕方を互換性が取りにくい中途半端な仕様で実装していることも影響している可能性がある。要は、アーキテクチャのブレが結果的にドライバー側での後方前方での相互互換性の確保に無理を掛けてしまい不安定になっていると思われる。
NVIDIAは5070Tiのみ2月20日に発売を確定させ、5070の方は3月にしてRX9070とぶつけると決めたようだ。製品レビューは2月20日から解禁される見通しのようだ。先行でのレビューは認めないようだ。NVIDIAの希望小売価格は5070が549ドル(8.4万円~)と5070Tiが749ドル(11.5万円~)となっている。尚、パートナーから販売される製品の価格は2月19日から順次発表される。
尚、価格の話をするとRTX 5070の前世代であるRTX 4070は599ドル、RTX 4070Tiは799ドルだったので、50ドル下がっている。これはAMDと市場のRTX 50の評価を意識した価格設定なのだろう。もっとも4070の頃はAmpereの3070が暫くダブついて30側が少し安くなっていたけれど。今回は早くから生産を絞っているのでそれがない。むしろ、在庫が足りず値上がり傾向にあるので、果たして50ドル分下がるかというと……流通量次第だろう。パッケージで買う人は、初期の店頭価格がエグいことになる可能性もあるので、気を付けた方がよいかもしれない。
もっとも、今回は転売厨やPCの故障などが重なって買替えを焦る人がたまたま大量に出てくるとかがなければ、きっとそれほど売れないと思う。後は、それを見越してNVIDIAが生産を縮小していたり、初期の在庫を少なく抑えてないかどうかだけである。
まあ、実際に大きく動き出すのはAMDのRX 9070XTと9070の2つのレビューが出てきてからだろう。