NVIDIA Geforce RTX 5070シリーズの発売を3月にずらす……Radeon RX 9070にぶつけて勢いを削ぐ計画か?
tomshardware.comの記事である。
RTX 5070の発売が3月上旬にずれ込んだ可能性があるという記事である。
どうも、RX 9070と同じ時期に発売するように変更されており、それは偶然では無さそうだ(意図的にずらしたという意味)としている。
記事では、RTX 50シリーズのDLSSによるMFG(マルチフレームジェネレーター)を用いた描画性能のアップ以外での評価がはかばかしくない状況の中で、このRTX 5070は15%~20%ラスタライズ性能が上がることを期待していると書いているが……
実際問題として見ると、RTX 50は今のところDLSSなしならいずれの製品も厳しいと記事も見ているようだ。NVIDIAはNeural Texture Compression(NTC)を使ってVRAMの節約を目指しているがそれが主流になるには時間がかかるので、RX 9070のVRAM 16GBとRTX 5070(12GB)が戦って純粋に勝利出来るかというと苦戦する可能性もあるとしている。
実際に今RadeonRX 9070を待っている人は多い。ゲームなどで必要とされるVRAM容量が今さらに増えてきているからだ。ゲームだけならNTCで何とかなる日が来るかも知れないが、LLMなどでも使う時代(動画編集などでもLLM処理が加わるケースが既にある)に入っている中で、NVIDIAはAmpereからAdaでVRAMを増やさずむしろ、SKUでみると減らした製品もあった。そして、今回もそれをやってしまった。
しかも、40系も既に生産をほぼ終えているので、AmpereとAdaの時のように古い方が値崩れしている間にゲームなどの対応環境を整えて、何となく売れる状況に持って行ける訳でもない。
AMDの価格戦略と性能によっては久しぶりの惨敗を期すかも知れない。まあ、AMDが期待通りの結果を出せなければ、NVIDIAが売れるだろうし、下手すれば共倒れになるだろう。個人的には、今回はAMDが有利に働いてくれれば、もう少しNVIDIA GPUも強気というよりも、強欲な価格設定が落ち着くと期待している。