小惑星、2032年に地球衝突? 確率1%以上とNASAなど推定……
共同通信の記事である。各ポータルサイトの上位記事として上がっている。
2032年12月22日に衝突の恐れがあり、衝突確率は今のところ1.9%らしい。太平洋東部から南米、アフリカ、南アジアとなっているので、どちらかというと南半球から赤道付近で、且つ太平洋を含まないという予想のようだ。あくまで、現時点の予測であるとしている。
隕石のサイズは40~90mとしているが、元々の発表だと実は内容がちょっと違うのだ。以下が最初の原文である。
NASAの発表によると距離と明るさの等級から予測した直径が、40~90mと推定されているが、正確な数字を出すには熱赤外線観測またはレーダー観測が必要なので、現時点で大きさの確定は出来ないとしている。問題は、ここからで実はこの星(彗星、小惑星)2024 YR4というのだが12月22日に衝突確率があることが判明し、1月27日に1%の確率を超える率で衝突すると確率が上がってきたらしい、1月31日時点のこの記事では1.2-1.6%だったのである。
これは、CNNの少し古い記事だが、その頃は1.2%と記載されていた。
当該のNASAの記事の段階では、衝突すると予想される地点は、東太平洋、南米北部、大西洋、アフリカ、アラビア海、南アジアだった。これで分かると思うが、最新の情報だと、狭まっていることが分かる。今の予測通りなら、日本への直接の影響はないだろう。
即ち、確率で言えばこの1ヶ月ぐらいで衝突率が1%ぐらい上がっている一方で、落下予定地点は狭まった訳だ。
尚、光学望遠鏡などで観測出来る期間は2025年4月初旬まででそれを過ぎると、地球からの観測は一時で着なくなる。これは、この小惑星が遠ざかっているからである。この彗星が次に接近するのは2028年である。ただ、この段階でもレーダー観測は遠すぎて出来ないようだ。
では、どうして確率が変わってきているのかというと、今も観測出来ていることで軌道計算値が少しずつ集まっていることと、もしかすると過去にこの小惑星と思われる類似の天体が測定されたことがあったのかもしれない。
まあ、衝突しても地球がバラバラになるような大きさではない。但し、衝突の速度は毎秒17km(超音速マッハで言えばMach 50相当)であるため、落下地点には猛烈な衝撃波が発生し、最悪直径数十キロぐらいでその衝撃波の影響を受けると予測される。海上なら、大規模な津波が発生する恐れがある。どちらにしても、率がどんどん上がっていくことがないことを願うしか、我々に出来ることはないが、そういう状態のようである。
纏めると、早ければ2028年に、遅くても2032年になれば危険かどうかが分かるだろうってことだ。今の段階では、確率が少し上がってきているが、衝突が確実視されるコースからはズレていて、1-2%ほどの確率で重力に引っ張られて落下してくるかもというレベルである。
尚、衝突危険度のスケールでは3となっている。確率が1%越えで、衝突破壊力は100Mt未満のクラスに属する。ちなみに、人類存亡の危機レベルで回避出来ない隕石は、直径1km(100Gt)を超えるものが回避不能の衝突コースに入った場合で、このときは10になる。
この隕石で一つ言えるのは、まだ7年先の話なので、その間に誰しも不慮の事故や、病気、災害などで亡くなっている可能性があるわけで、年数で考えると年齢にもよるが、それで亡くなる確率の方が高い人もいるだろう。

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