AIは今後3年でストレージの需要を倍化させる …… 無駄に多いAIと名の付く製品。
tomshardware.comの記事である。
Seagateが費用を投じての調査会社が調査したものによるものなので、ある種の偏りがある可能性は高いが、大規模なLLMを用いる企業では、確かにストレージの容量を増やさざる終えなくなるだろう。DL/MLには情報の蓄積が必須であり、その情報をいかに立体的なデータトークンに落とし込むか、そのトークンの数を増やしてもっともらしい情報にしていくかが重要だからだ。
これにより、ストレージ産業は活況になるという見通しになるということだ。これは、データセンターだけではなく、クライアント環境でも起きる可能性がある。実際にWindows11は+AI機能にストレージの必須空き容量を定めているし、iPhoneやAndroidでもクライアント単体でAIを実行する際には補助記憶(ストレージ)と主記憶(メモリー)の容量が一定程度必要になる。OSにそういう機能が標準で搭載されつつ、アプリケーション毎にも独自AIが乗り始めると、ストレージ容量とストレージの速度が求められるようになると考えられる。
そういう点で、Seagateなどの総合ストレージを扱うメーカーには成長が確約されることになるはずなのだ。AIが普及し続けるならば……
ただ、果たしてこのAI産業が本当に社会の全てで役立つかは謎と言うより、今のスタイルのままだと私としては疑問が残るが……産業によっては価値があるが、その程度である。それよりも大量に消費されるエネルギーやストレージなどの面を加味したときに、金銭的なコストやリソース面でのコストと実際の使い方という面でも価値が、あまり当て嵌まっていないようにも感じるからだ。
まあ、これからAIが成長していく中で、最終的にAIがなければ仕事が出来ないぐらい依存してくれることを、売り込むメーカーは望んでいるのだろう。そうすれば、サブスクリプションを徐々に値上げすることで、ペイするからだ。スマホがなければ生きていけない時代になったように、AIもそうなることを企業は望んでいる訳だ。後は、どのAIが最終的に生き残れるかだけの話で、有象無象にある殆どのAIは消えていくだろう。
もっとも、今のエネルギー消費率を考えると、AIは産業界よりも資源の面で人類を先に衰退させるかも知れないほど、爆発的に電力などの需要を先食いしており、環境対策のAI利用なども含めて、やっていること(研究で使う電力、物資などの資源)と実際にやるべきこと(省エネルギー、省資源)が矛盾している側面まである。
これから、AIという産業が何年続くかは分からないが、エネルギー効率やデータ容量のブレークスルーが起きないなら、より加速度的に資源を含めた環境悪化が進む恐れもあるので、短期的な見方なら、確かにそれは産業としての発展を意味するのだろうが、ずっと今の容量を馬鹿食いするAIに求めるなら……産業界は方向性を考え直すべきだと本当に心から思うのである。
