Microsoft DirectXにニューラルレンダリングが統合 …… cooperative vectorsをサポート。

wccftech.comの記事である。


要は、行列乗算装置(Tesor Core)を使って可変ベクトルの動的な調整を行いながら、レンダリング出来るようにする機能をDirectXのAPIに新たに加えるということのようだ。さらに、cooperative vectors(協調型ベクトル)という形でピクセルシェーダーの範囲指定してニューラル処理(AIに用いる行列要素の演算)が出来るようになるAPIも備えるというものだ。

要は、演算の際により精密に演算が必要な場所の処理比率を可変で調整し、以前なら画面全体(1つのフレーム)で平均処理していたものを、ブロック分離した上で、細かく演算が必要な部分に分割しリソースを割り振るということのようだ。これに行列演算による修正予測を元に、部位毎のmaterial(道具)、それから光線反射の学習パラメーターを用いた光源処理の3つのステージをリソース分担したブロック毎のシェーダーやそれぞれの演算ユニットにやらせるようだ。重要なのは、行列演算による予測(推論)で、これが要素改善を常に図っていく(学習する)という特徴を持っており、そのお陰で処理がより最適化されていくというものである。

これは、NVIDIAのBlackwell 2.0が完全サポートしている機能をDirectX APIにも取り入れたということである。
そのため、完全サポートするのはRTX 50系になると思われる。5年後ぐらいには当たり前の技術かな?いや、今はAPIの世代交代が進んでも、ソフトウェアの最適化は、思った程進まない傾向にあるので……有力なゲームタイトルはすぐに対応するだろうが、そうでもないゲームは、ずっと未来でも対応しないだろう。