火災がロサンゼルス地域を壊滅させる…… 今も延焼中で6万棟が延焼の危機にある。

CBSニュースのアップデート対応(新しい情報が入ると更新される)記事である。


既に、約140㎢以上(54平方マイル)の面積に延焼が広がり、数千(推定で少なくとも現地時間木曜日17時52分発表時点で5,316棟⇒日本時間10時時点で9000棟以上)の建物が焼失したようだ。避難命令は17.9万人(日本時間12時現在では18万人以上)に及び、少なくとも7人だったが、誤った発表をしたようで、パリセーズ火災で2人、イートン火災で3人の5人(日本時間12時頃時点)に修正された。これは分かっている範囲であり、実際の死傷者は不明としている)が死亡している。森林火災自体は複数発生(現時点で異なる5つの火元から発生)しており、そのうちの2つ、パリセーズとイートンの2つの火災が住宅地などへの影響を与える危険な火災になっているようだ。

何故これほど燃え広がったのかというと、この地域の乾燥が進んでいることに加えて、暴風が吹いているためのようで、それが収まるどこか強まっていることが原因である。昨日夜の予想風速は、40から55マイル/時で、日本のm/s(メートル毎秒)で表すと、17m/s~24.5m/sほどの台風並みに匹敵する。しかも、局地的に70マイルに31m/sに達することもあると予想されていた。

尚、この火災ではハリウッドサインが燃えているようなフェイク画像や動画も拡散したようで、実際には燃えていないにもかかわらず、一時広まったようだ。これには、Xの生成AI、Grokのロゴが入っていたという。


さらに、恐ろしいのは、風が強まった時に、炎を伴った煙の柱が見えたとか、火は爆発したような感じだったという話もあったようで、もしかすると小規模の「火災旋風」が起きた場所があったのかもしれない。これが、起きていれば、鉄筋コンクリート造の住宅に住んでいても、竜巻と炎の旋風によって、その内側や周囲は炎の竜巻による影響を受ける事になる。竜巻状に吹き上がり、周囲に火の粉や燃えた瓦礫などを散らすので火が広がるのも猛烈に早くなるはずだ。


既に、連邦政府なども対応に当たっており、消火活動に大量の物資を投入し始めているので、風さえ収まれば消えていくとは思うがそれでも、完全消火には当分時間がかかりそうだ。しかし、カリフォルニア州でこの時期の森林火災は本来なら少ないはずだが……これが起きたことで、気候変動の影響だとする声も大きくなっているようだ。


尚、これと条件は違うが日本こそ、火災は気を付けないといけない時期だ。湿度が低く、気温も低いので暖房器具の利用率も高くなるからだ。特に、住宅密集地などで火災が起きると、今の時期は周囲に延焼しやすくなるので、寝る前などに火の元の確認をすることや、暖房器具、電化製品の使い方には細心の注意を払って欲しい。

また、高齢者などがいる世帯では、高齢者がこれまで大丈夫だったからと誤った使い方をするケースもあるので、そういった部分に対して、しっかり注意をする必要があり、消化器や火災報知器などを設置して、万が一の時に初期消火が出来る状態にしておくのも大事だろう。