気象庁と国土交通省が大雪に対する緊急の発表 …… 今日~1月10日にかけて大雪による影響が生じる恐れ

The PageのYoutube会見である。尚、以下の動画の大半は大した内容もない質問なので、実質内容は10分ほどである。


基本的に上記を元に要点を書き出すと、大雪による交通障害が起きる恐れが強いことから、緊急での会見が行われたようだ。
これは、主に道路状況と公共交通機関の麻痺が起きることを警戒しての情報である。

具体的には、不要不急の外出をまず避けることが1点あり、それが出来ない場合で且つ
自動車運転者全般(輸送・旅客などあらゆる運送会社等も含む)に該当するならば、

・スタッドレスタイヤの装着
・タイヤ状態の確認(摩耗したタイヤは履き替えること、空気圧などを適切に調整することを含む)
・チェーンの携行と早めの装着
・冬装備の実装(懐中電灯、軍手、滑り止めの砂、スコップやシャベルの携行)

といった雪道での影響を最小限に防げる準備をすること。また、運行ルートや移動ルートが決まっている場合

・迂回路の確認や通行ルートの見直し
・気象状況などを鑑みて運行時間や労作開始時間を繰り上げたり繰り下げる対応
・気象状況と道路交通情報のこまめな確認

などを呼びかけている。

尚、これは自分が自動車などを運転しない人にも言えることで、公共交通機関全般(鉄道、バスなどを含む)が麻痺する恐れがあることに、企業側も留意し、可能であればテレワークなどを利用して、外出を避けられるようにして欲しいとしている。

さらに、海上や沿岸でも風が強く時化るようなので、船舶などにおいても警戒が必要になる。

また、警報級の大雪は、8日の18時頃~10日に掛けて東北地方と東海地方で生じる可能性が高いとしており、
各地方の多いところでの最大降雪量は以下の見通しとなっている。

 8日正午~9日正午9日正午~10日正午10日正午~11日正午
北海道地方605020
東北地方707050
関東甲信地方305050
北陸地方707070
東海地方707050
近畿地方305040
中国地方507040
多いところ(単位:cm)

見方としては、もし上記の最大で雪が降るなら、8日の正午~11日の正午までに北海道では累積で130cmの雪が降るということになる。
尚、24時間で60cmも降ると、2.5cm/hで溶けない雪が積もることを意味する。実際にはこの手の雪は、断続的に降るので1時間や2時間で10cmぐらい降ることもあり、そうなると30分~1時間でセダン型の乗用車だと雪に足を取られて走行に不能になる恐れもある。

新雪が積もると雪にタイヤは沈むので、バンパー上に新雪が引っかかるようになり、走行できなくなるからだ。そのため、夜間の走行は可能な限り避けることと、昼間でも雪が多い山間部や、衛星画像のレーダー解析で雪が大量に降っていると分かる場所に向かうことも避けた方がよいだろう。どうしても、そういう場所に向かわざる終えないなら、抜け出せない渋滞やスタックに捕まる可能性も踏まえて上記した雪装備の他に車中泊が必要になるほど移動できなくなることを考慮した準備をすることが大事である。

準備に必要なのは、

・十分な飲み水、
・携帯食料などの食べ物、
・燃料の十分な補充をしておくこと、
・携帯トイレ
・暖を取れる携帯毛布やカイロなど

である。これらは、上記3日間全てで雪道移動に該当するなら、最悪4日ぐらいは耐えられるようにする必要があるかもしれない。


尚、これでは指摘されていないが、これとは別に注意すべき点として、これから日中の気温も今期最低水準まで低下することが予想される。
それによって、絶対湿度(空気が飽和できる水蒸気量)が下がることで、普段は焦げる程度に留まるような火種でも火災が発生しやすくなると同時に、室内の暖房による温度と屋外との気温差によって、窓際などでの結露も発生しやすくなり、トラッキング現象などによる火災や、寒さによって暖房器具を寝る時などにも使うことで火災が起きる事もあるので注意して欲しい。

特に、誤った暖房器具の使い方による火災は絶対に避けて欲しい。これまで大丈夫だったから注意していれば大丈夫ではなく、これまで大丈夫だったのは、運が良かったから大丈夫だったと言うだけだと理解して欲しい。

これらを防ぐために、

・コンセント周りに埃などが付いていないかの確認をすること
・天気も悪くなるからと、ガス・石油ストーブの真上やすぐ横、コタツなどで推奨されない方法を用いて洗濯物を乾かしたりしないこと
・就寝時に電気ストーブなどを使って布団を暖めながら就寝しないこと
・ファンヒーターやストーブの周りに火気厳禁のスプレー缶などを放置しないこと
・ガスコンロなど火を使う際に、表起毛※の防寒着や寝間着で料理や調理をしないこと

(※裏起毛なら良いが表に毛皮や綿が使われているものは着火し易い)

等に注意をしてほしい。大雪のシーズンに火災が起きると消防もなかなかすぐに駆けつけられない場合があるので、本当に火の元には気を付けて欲しい。ついでに言えば、消化器などがないなら、家に1本ぐらい置いておいたり、火災報知器が機能するかどうかの確認をすることも忘れないでほしい。