TSMCはクアルコムの2nmチップ事業をサムスンに譲り渡す?…… コスト高でQualcommが採用見送りかも……?
wccftech.comの記事である。
これは、あくまで噂であり可能性の話である。TSMCのN2をQualcommが採用せずに、Samsungのセミコンダクター事業に委託するのではないかという記事である。ただ、あくまで可能性であって根拠はない。可能性に言及している理由は、AppleがN2を優先予約していて、そこに這い入る隙間がない恐れがあるというだけであり、その中で朝鮮日報がSamsungとQualcommの間でそういう交渉をしているという話のようだ。
実際に、その通りになるかはSamsungのSF2が予定通りに立ち上がるかに依存すると思われる。逆に立ち上がらないなら、Samsungのfoundry Service事業が立ち行かなくなるという話で、これが最後のチャンスであるという内容のようだ。
まあ、この内容を額面通りに捉えるなら、Samsungに全量移管するとなるわけだが、Qualcommがそれを選ぶ可能性は今のところ低いだろう。現状で、SamsungのSF2もこれまでの設備投資の割合や歩留まりの改善に掛けたコストから見れば、大きく価格を下げられる状態とは考えにくいし、実績がこの数年ずっと悪かったからだ。
最後の砦であったGoogleも離れる見通しの今、Qualcommが上位にSamsungノードを取り入れる意味合いが十二分にあるとも言えない。せいぜいTSMCでの製造では足りない製品(ハイミドルクラスやパフォーマンスの下位モデル)の一部を、歩留まりが多少改善されているというSamsungのSF3E系などに置き換えるぐらいならあるかもしれないが……SF2にしても歩留まりが悪いなら、結局安くしても1つのウェハーから取れる収量が悪けりゃ意味が無いし、何よりN2並でなくともN3P/N3E並かそれ以上の性能が発揮できなければ意味がないからだ。
Intel 20AがN3Bで置き換えられたようにSamsungのSF2がN2と同等とは限らないのである。

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