ASUSが世界最軽量でバッテリーが連続32時間もつZenbookをCESで発表予定…… 残念なことにSnapdragon だけど。

tomshardware.comの記事である。


ASUSが世界最軽量でSnapdragon X Eliteを搭載したロングバッテリーライフのZenbookをCESで発表するらしい。ティザー広告が出ているようだ。ただ、Snapdragon X Eliteなので多分ここまで広告してもすごく売れるとも思えないが……よほどお安いなら売れるかもしれない……いや、32時間持つとしてもスマホとは違うので、そこまで充電しないという人も少ないだろうし。

ちなみに、コメント欄の評価は全て否定的である。理由はArmベースであることと、CoPilot要らないという話と、NPUで処理するよりGPUで処理しろよという声と……いろいろある。Snapdragon X Eliteモデルの返品率が高いというIntel談の過去記事も影響しているようだ。

まあ、今年もQualcommはX Elite 2やコア数をさらに削減した廉価版のEliteを出す見込みだが、これに賛同しているメーカーも少なくともSnapdragon X Eliteについては予定供給在庫の償却に苦労しているから、こういう機種の投入を図っているのかもしれない。ただ、売れるには今のブランドや性能のままで価格を下げることと、OS側の周辺機器ドライバーやアプリケーションの互換性を今のままでよりx86と遜色ないレベルまで引き上げないと無理だろう。まあ、Copilot + PCがどうこうというのはあまり関係ないだろうが……
どうせ、x86でも既に対応モデルが出回り始めているのだから、Windowsを使い続けるならこの流れは止まらないだろう。評価されて売れるかどうかではなく、搭載されていない製品がなくなれば、定着するという流れだし。

話を戻すと、このような新モデルの投入がASUSに留まらないなら、定量の在庫が大手各社に残っており、処分したいという思惑もあるのかもしれない。一方でこれが、Qualcommが予定していた廉価版ならば、方向転換するための仕切り直しのモデルになるのだろう。会社の支給品PCなら廉価版の方が売れる可能性があるからだ。ただ、自分で仕事などに向けてArmモデルのPCを買うかというと、きっと多くの人は買わないだろう。特にWindowsマシーンを既に使っていて資産があるなら、選べないし、選んでも後で使えないと返品に回る可能性もある。どういう狙いのモデルかによって、これの意味が変わるだろう。