日銀DI(全国企業短期経済観測調査)製造大企業と中小企業で悪化……先行きは中小企業の製造を除いて全部で悪化。

日銀のDI(全国企業短期経済観測調査)である。


あくまで、短観なのでこれに一喜一憂する話ではないが、良い状況ではないことを示している。

マイナスからゼロ金利レベルにしたものの、状況は徐々に悪化してきているようだ。

まあ、国内は高齢化と食品を中心とした必需品の物価高で需要がほぼ死んでいるのでどうにもならない。

ずっと国内の販売に関する状況はマイナスだ。何せ、政府が増税政策しかしていないし、その増税でやっているのは自分達と関係する業界に金を蒔くことだけだ。望まれている減税は所得税じゃなく、少なくとも軽減税率による食品やエネルギーに対する減税だがやらないし。
結果、国民の生活はどんどん悪化しているので、生活防衛のために高額な商品の購入は減ってきているからだ。これは、今後例え実質賃金がプラスに転じても、今の政権の間なら改善は難しいだろう。

じゃあ、企業が何に頼っているかというと、外需頼みになるわけだ。国内消費すらもインバウンドに頼っている状況で、インフラなどは立派に見えるが、国家の政策として見ると、完全に貧国(途上国ではない)と変わらない訳だ。円安で安売りして客が沢山来るのを待っている感じだ。そして、国民はその円安の影響でものが買えなくなるパターンだ。だから、内需は厳しい。

で、株価は上がるが……その株価も為替水準で逆算すると、バブル期をまだ下回る訳である。今後も成長すると見込んで欧州を中心とした投資が株式に流れ込んでいたが、この情報で一端は天井になるかな?まあ、この辺りは円相場と海外景気次第だろう。

日本人はNISAを使っても海外に投資している辺り、日本が今後成長するとは既に思っていないことが明確だ。一方で、日本に投資が集まっているのは、その日本人の感覚よりもデータで見ている欧州の大口投資家が円安を追い風に割安と考えて買っている流れだ。今日は、権利確定売りが起きているので、これはあまり関係ないが、問題はこれからの1年が山なのか谷なのかである。

この情報だと谷に向かう流れだが、内需頼みではないからこそ、日本企業や日本国の経済という点で見ると、欧米に比べても段違いに先が読めない。国内に投資する人は、そういう点から、高値の企業に投資せず、成長性を見て選ぶのが妥当だろう。

しかし、お昼のNHKのニュースを見たのだが、先の景況感はDIでは余り宜しい状況ではないのに、そこについては伝えていないのがなかなかの曲者である。報道に流されずデータがある場合はそのデータをちゃんと見て自分で判断することが求められる。