Xe2-HPGが出荷マニフェストに登場 …… BMG-10(225W)とBMG-21(150W)が市場向けサンプル段階に突入か?
Wccftech.comの記事である。
これで、もうBattlemageの出荷は今年の夏以降に確実に出てくるだろう。
どの程度の数量出てくるかはわからないが……
出荷マニフェストに登場したことで、既にサンプル出荷が始まっていることが確認されたためだ。CPUで言うところのES(Engineering Sample)に相当するものだ。今回分かった型式はBattlemage Graphics(BMG)の10と21という型式で、10が上位の製品になり、21が中位になる。消費電力は上位の10が225WでRTX 4070シリーズとほぼ同等の枠になるようで、性能もほぼその辺りが予想されている。
21の方は、150W域で4060Tiと張り合うぐらいだろうと予想される。
既に実装が確認されている機能や性能は
Arc AlchemistからArc Battlemageで設計が大きく変わることで、EU数の倍増とキャッシュの改善、それからこれはiGPU(Xe2-LP/Lunar Lake)版限定になるかもしれないが、一部のML/DL系命令セットが今後のCPU/NPUと互換性や連動性を持つように実装調整されること、あとは負担が多いレイトレーシングにおいて、効率的に処理する仕組みの導入(少なくともXe2-LPでは実装される見込み)、XeSSの改善、DeepLinkのアップデート。
などが予定されていて、目標性能はArc Alchemistの最大2倍ほどとされている。
それから、Arc同様最大消費電力が控え目なのが売りになるはずである。CPUでは爆熱をリードし続けるIntelだが、GPUでは新興故に真逆なのが、良いコントラストを演出している。CPUは性能の地位を守らないといけないというのがあり、GPUは逆に先行するライバルから奪う側なので、ジャンル市場での立場の違いが、スタンスに顕れているわけだ。