オープンソースGPUが姿を現す……Quakeを60fpsで動かせるFuryGPUは、今はまだ生まれたばかり……
tomshardware.comの記事である。
FuryGPUというオープンソースのGPUがたった1人の開発者によって日の目を見たようだ。開発までに4年掛かったそうで、その苦労(主にドライバー開発において)の話が書かれている。制御ベースとなっているチップは、ZynqのUltraScale+(Cortex-A53やCortex-R5、Maliなどを統合したFPGA)で、それにカスタマイズされたLook Up TableとFlip Flopを組み合わせたDSPで処理しているようだ。
このカード設計のためにCAD設計関連の勉強を独学でしたとか、凄いことだ。そして、完成したFuryGPUをテスト装置に搭載して、ドライバーを作成し、ゲームをテストし、最初はDirectXの3D診断にあるようなキューブの回転から始めて……最後はゲームが動くまでドライバーを調整するという様を思い浮かべると……相当やりたいという熱意と根気がないと出来ないことである。
好きこそものの上手なれというのがこれだろう。
そして、目標を達した訳だ。
今後は、これの回路図からドライバー、APIランタイム(NVIDIAで言うところのCUDA、CPUならマイクロコード)まで全てをオープンソースとして公開する予定だが、彼自身別に関連する仕事を持っていて、その絡みも含めたライセンスのクリア(プログラム設計やシステム設計に他社のライセンスに関わるものがないか)の影響がないかというの確認が必要で大変なようだ。
ただ、公開されると長い目で見たときに、LinuxやRISC-Vのような新しい芽が育つかも知れない。
尚、現状では性能が凄く高い訳ではない。あくまで個人の趣味で作った物を公開するためのテストが終わったレベルなので、NVIDIAやIntel、AMD、Qualcomm、ARMなどのGPUを設計しているメーカーに敵うものでは無い。もっと言えば、中国のMoore's Threadsにも全く太刀打ち出来ない玩具である。やっと二十数年前の技術をオープンな世界に生み出したぐらいなのだ。しかし、これが10年、20年、30年とオープンソースで地道に開発されていくとローミドル辺りまでで使われる程度に化ける可能性はある。
その時にこれが始まりの話で、Dylan Barrieという人が1人で4年掛けて開発したということが後世に残るかもしれない。

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