SiSoftwareに「謎」のGPU出現……VRAM 12GBで10~12Xe(20~24)コア、Intel Battlemageか?

TechPowerUp、Wccftech.com、tomshardware.comの記事である。


ついに、待望のBattlemageと思われるリークがベンチマークウェアに出現してきたようだ。
ただ、噂されているデータと一部合致しない部分があり、Alchemistのバリエーションの可能性も否定は出来ないようだ。とはいえ、クロック性能は大幅に上がっており、SiSの数字が確かなら、12Xe(Alchemistだと24Xe) 1.8GHz 12GB(11.6GB@192b) VRAMでA750(28Xe、2.05-2.40GHz、8GB@256b)クラスを僅かに超える性能に達しているようだ。

尚、IntelのBattlemageならば、Xeコア辺りのEU(CU)数を2倍占有しているはずなので、24Xeではなく12Xeとなり、tomshardware.comが書いている記事が正しくなると思われる。まあ、それを既に考慮したCUカウントになっているなら、TechPowerUpやWccftech.comの記事が正しくなる訳で、どっちが正しいのかは良く分からない。

念の為に書いておくとA750の性能はGeforce RTX 3060 12GBと同等(より多少上)ぐらいの性能である。これらの点から考えると、GeforceRTXで言うところの4060系辺りのミドルレンジは上位製品で超えられそうだ。上位が4070Tiを超えられるか、4080系に到達出来るかはクロックがどこまで上がるのかと、ドライバーのチューニング次第であろう。圧倒的王者である4090を超えるのはこの数字が確かなら、無理だろう。

そのぐらいのスペックっぽい。多分これは、初期のオープンテストと思われるので、データとして残るものは、スロットリング制御などをして、数字を意図的に逸らしている可能性が極めて高い。逸らしている向きが上方向か下方向かは分からないが通常は低めに出すことが多い。ただCPUで言うところのMeteor Lakeのような最も効率が良いところが出ていることも時にある。即ち最終版と同じ性能にはならないだろうから、今後の情報を見守る必要がある訳だ。

重要なのは、これが出てきたと言うことはBattlemageは確実に出ると言うことだ。競争力があるものになるかは分からないが、三つ巴は今後も続くことになる。それが価格競争に繋がってくれれば、嬉しいが……この記事が出てくるのがちょうど1年前だったなら、きっともっと、かなり期待されただろう。