新型Microsoft Surface for businessが発表される…… 不遇のMeteor Lakeに変わったよ。大幅刷新の本命はきっと来年。

PC Watchの記事である。


世界的に今回の発表は、businessのみの発表である。Meteor Lakeの生産販売量がそれほど多くないことや、今回のAI PC という売りがコンシューマよりbusinessよりというのもあるのだろう。Meteor Lakeは実際、CPUとしてはRaptor Lake Refreshを下回る。GPUだけはパワーアップしたが、NPUの性能もそれほど高い訳では無く、NPU単体ではAI PCの基準を下回るので、Arc GraphicsとCPUのVNNI命令との組み合わせで、AI PCの基準超えしているレベルである。

だから、不遇になってしまったわけだ。しかも、その割にお高いし……でも、次世代としてこれしかないからこれが選ばれた訳だ。

ちなみに、これSoC以外の変更は少ない。一応SoCプラットフォームが変わっているのでメジャー更新に見えるが、実際にはそれほど大きく変わっていないのだ。元々の噂では春ではそれほど変わらず、秋~来年の春に何らかの大規模な変更を(新機能など)して投入されるのでは無いかとされている。

これは、Arm系のSurface(Snapdragon Eliteベースの仮称SQ4)が夏~秋に投入される可能性があることと、もう一つそのライバルになると予想されているLunar Lake-MX/Arrow Lake版のSurface(来年春~秋辺りかな)の投入前にメジャーチェンジを掛けると見られているからだ。性能の割にお高く販売数量も最近は下がってきているはずなので、いわゆるてこ入れをする訳だ。

逆に言えば、今回辺りが安定し枯れた製品としては最後かも知れない。あくまで噂の話であり、本当にそうなるかは分からないが……。

実際問題としてCPUやGPUの性能を重視しつつ電力性能を求めるなら、モバイルだとLunar Lakeが長く使える本命になるだろう。但し、このSoCは現在出ている情報の時点で、初期の生産量にかなり制約があると見られている。要は、かなり少量しか出て来ないという話だ。

プロセッサーの微細化にコストが掛かる時代に入り、昔のように全部が一斉に置き換わって前のモデルの価格が大きく下がる時代でも無くなりつつある。そのように見ていくと、今後はiPhoneのように旧機種もロングスパンで売り続けるみたいな時代がPC市場にもやって来るかも知れない。ただ今売られているSurface 9シリーズやLaptop5は既に在庫処理に入ってくると思われるので、下位の製品から少しずつ品切れになっていくと思われる。4月から6月にはコンシューマ向けも10になるだろう。