NVIDIAの次は俺達だ……超伝導プロセッサーのスタートアップが資金調達
tomshardware.comの記事である。
Extropicが資金調達イベントを終了し、製品の開発に入ったようだという記事である。調達したのは1410万ドル(約21億円)なので半導体として考えるなら、少ない額だがいわゆるプロモーション向けの製品を作るならこのぐらいあれば十分だろう。まあ、成功するかどうかは別だが……。超伝導プロセッサーは熱力学(熱分布、エネルギー分布)の分散値を演算数値として使う物のようだ。それにアナログ回路手法と半導体手法を組み合わせて、演算に相当する処理を生み出すというもので、回路としての仕組みは単純だが結果のサンプリング抽出が複雑なように見える。
即ち、一般的なノイマン型の処理ではない為、それを扱うソフトウェアがゼロであることを示している訳だ。
そのため、花開くとしてもまだ当分先だろう。そういう点では、このお金は基礎の基礎を開発研究するぐらいで終わりそうである。
というか量子コンピューティングの方が先に花開くかも知れない。それでも、それに投資が集まるのは、ポストNVIDIAを狙っての投資が活発化しているからなのだろう。いわゆる金の卵を投資家が探しているわけだ。最初は100ドルの投資でも、その100ドルが30年後に100万ドル(1万倍)になることはあるからだ。
まあ、もし価値があるなら、最終的にNVIDIAやMicrosoft、Intel、Apple、alphabet(google)、Meta(facebook、Instagram)辺りに買収されることも多い。最もこの開発資金を集めた人は、元々alphabetで量子コンピューティング関連の研究をしていた人のようだから、alphabetに戻る事は多分ないとおもうが……。もしかすると10年とか20年または30年後にこの会社の名前を聞くことがあるかもしれない。