CBマルチスレッドでLunar Lake-MX(8コア/17W)がMeteor Lake-U(12コア/15W)の1.5倍らしい。
VideoCardz.comの記事である。
Cinebench R23マルチスレッド(MT)でDefault TDPが15WのMeteor Lake (2P+8E+2LP)の製品と比べたLunar Lake-MX(4P+4E)のDefault TDP17WのESと思われる製品が1.5倍の数字を出すらしい。Cinebenchは基本的にMTではCPUのみを物理演算に使うので、hyper-threadingなしでコア数が少ないこの製品が1.5倍の数字を出すと言うことはかなり性能が上がっていることを示す。
または2W差のDefault TDPのお陰でクロック周波数が高いかのどちらかになる。ちなみに、動作時の最大TDPは30W前後のようだ。
尚、もう一つ重要な点だが
Meteor Lake(第一世代Core Ultra)のCPUコアはLPコアのせいなのか、Thread Directorの仕様変更の影響か知らないが最大性能とその効率については前世代であるRaptor Lake/Raptor Lake Refreshより数パーセント~落ちていることが知られている。それを考えると、世代に合わせた本来の性能アップ数が2世代分あれば、このDefault TDPの差も加味すれば元々のMeteor LakeのCPU性能向上が1~2割を目標にしていて失敗したと見れば、あながち凄いジャンプアップでもない。
単にMeteor Lakeが想定以上に失敗だったことで、Lunar LakeのMeteor Lakeと比べた時の性能アップが大きく見えるだけだろう。それでも、この数字の通りなら、Lunar LakeはCPU性能のアップを着実に果たすことを示していると言える。あくまで噂だが、期待してよいということだろう。むしろ心配なのは初期出荷が限定されるという話が既に出ていることの方である。