今度こそ普及を目指すQualcomm Snapdragon X Elite……8つのバリエーションがComputex TAIPEIで登場予定か?。

VideoCardz.comの記事である。


Snapdragon X Eliteには今のところ8つのSKUがあり、さらに少なくとも4つほどの不明(未公開)のものがあるようだとしている。
尚、CPUコアはOryon(ARM Architecture)でいずれも変わらず、TSMC N4で製造される。AIパフォーマンス(Hexagon DSP/NPU)は最大75TOPSでAMDやIntelを超えるものである。
GPUのAdreno性能は4.6TFlops(FP32)となりXe-LPG(Intel Arc Graphics)とほぼ同等らしい。メモリーは最大64GB(LPDDR5X-8533)でPCIe4.0 SSD、Qualcomm FastConnect を搭載しているのでWi-Fi7にも対応する。足りない機能はx86への対応だけらしい。

製品ブランドとしてはEliteという最上位製品とPlusというブランドモデルが今のところ出てくる予定らしい。

X Eliteモデルは
X1E84100
X1E80100 (12コア-4+8、最大4.3GHz)
X1E78100
X1E76100

X Plusモデルは
X1P64100
X1P62100
X1P56100
X1P40100

というラインナップが分かっているようだ。型式の違いは最大クロック周波数の差、CPUコア数が変わること、あとはGPUとNPUの差があるのではないかとしているが、今のところはっきりとは分かっていないようだ。分かっているのはX1E80100が4+8の分割クラスター構成で多分だが4の方がPrime構成コア(パフォーマンス)だと推定されることだ。

後はGPUドライバーはDirectX11と12を既に現段階でサポートしているそうだ。

重要なのは発表がいつかなのだが、どうも推定ではComputex TAIPEIではないかとしている。同時期には順調にいけばIntelはArrow Lakeを、AMDはZen5辺りの発表を始める頃のはずなので、今出せば少なくともモバイルAIマシーンとしては凄いかもしれないが……

GPUの性能から考えると、ゲーマーやクリエーター向けではないだろう。あくまで、モバイルや組込向けでありそれにおいては高いバッテリー性能と性能を発揮するだろう。Qualcommブランドの普及における問題点は全て「価格」であり、それさえうまくやれば今度こそ売れるはずだが果たしてどうなるか……。

個人的にはこれでWindowsじゃなくてAndroidのタブレットとかの方が売れるんじゃないのと思ったりもする。