Arrow Lakeの不確かな情報だけが増えていく …… 確定情報はDDR5専用、Non Hyper-Threading、Non LPC。

VideoCardzとtomshardware.comの記事である。


アジア(中国)のリーカーベースでVideoCardzの記事が元になり、tomshardware.comはそれにのっかった物になる。
話によると、

Arrow LakeはCore i Ultra(200)になる。
LP Eコアはないが、NPUがある。NPUの性能はMeteor Lakeと同等。
4Xeコアが統合される製品があり、コア数7未満なのでArc GraphicsではなくInte Graphicsになる
DDR4メモリはサポートしない
モバイル向けの高性能タイルは全てTSMCから供給、Intel 20AはS(デスクトップ)の6+8構成が中心でK U5以下のデスクトップに供給される可能性が高い。
SとHXはPCHフリーにはならない。

というものらしい。
ただ、この内容……あまり意味をもつものではないことが分かる。

強いて言えば、Intel 20Aの採用が一部に留まるという点ぐらいだろう。残りはTSMC N3辺りになるのだろうと思うが、これも書かれている内容を鵜呑みにして良いのかは分からない。デスクトップの上位品をTSMCにとなると、最大クロックをIntel 20Aは保てない問題をMeteor Lakeから引き摺り続けていることを意味するが、デスクトップよりクロックが下がるはずのモバイルも全てTSMCというのは不可解であり、その一方でKソリューションではないU5以下が20Aとなるなら、販売単価などを考えてもモバイルを20Aにした方がと感じる。よっぽどクロックが上がらないのか?それとも、ウェハ歩留まりが激烈に悪いのか?

少なくともこれが事実なら、形だけはIntel 20Aをスタートさせたという実績作りをIFSはしたが、現実でみると壊滅的なほど製造歩留まりは悪いということになりそうだ。それだけが見えてきているということになる。

実際あとの内容は大した事がない。何にもならない命名の話と、今のところ用途が限られるNPUの話、Xe Graphicsが4つの製品はArcブランドじゃないぞという話、完全PCHなしにはならないのも、別に消費者として凄く影響がある話でもない。






本当に消費者が欲している噂はMeteor Lakeでは結構早くから流れていたクロック周波数の話や、ESによる性能評価の目安みたいなものが出てくる事なのだが……本当にArrowはしっかり隠されている。結局のところは上記したIFSとTSMCでの製造準備の駆け引きが直前の今も行われていて調整されているからなのかもしれない。Lunar Lakeも18Aでの製造と、派生っぽい話でのTSMCでの製造などが漏れ聞こえており、実際にどうなのかは、出てみないことにはわからない。

この辺を見ると、結局は量産歩留まりが詰まって(達成出来て)いないから、TSMCとの間で委託する製品をどうするか今も調整している最中だったりするのかもしれない。だから、リークが揺れていると考えるといろいろ合点がいく。そして、その状況だからクロックなどの最終確定項がまだ漏れてこないということにも繋がる。まあ、Intelは互換性を保つように開発してきた成果を早速出そうとしているということだろう。逆にいえば、もしファウンダリー間で互換させていなければ、ArrowやLunar Lakeはさらに年単位で盛大に遅れていたのかも知れない。
というのが、私の予想(妄想)の中で、ほぼ確定項になってきている。