Snapdragon 8 Gen 4パフォーマンスコアは4.3GHzを達成出来るかも …… あくまで瞬発的にです。
Wccftech.comの記事である。
Snapdragon 8 Gen 4というのは、Oryonを採用した次世代(今年の後半に発表される予定)のスマホ向けSoCである。
これが、PC向けに発表されているSnapdragon Eliteと同じ最大クロック4.30GHzに達する可能性があり、その最大クロック時に10Wの電力をッ消費する事があるらしいという記事だ。だから、それに伴う熱量を減らせないなら、電力削減が必要で、3.8GHzまでクロックダウンするという話がでているらしい。
即ち、瞬発的にCPUのクロックは4.3GHzまで上げる事も出来るが、10W分の放熱枠を持たないスマホ(普通は最大でも7W前後)では、3.8GHzにすぐに落ちちゃうという話だ。で、液冷クーラーを搭載した OnePlus 11 Conceptがこれに対応するかも知れないとしているものの、実際にこれと同じような構造の製品を開発するにはコストが掛かりすぎるので、製品事にTDP相応のクロックダウンした製品が使われるだろうという内容で締めくくられている。
まあ、私は、正直スマホのCPUにそんな性能要るの?何に使うの?まさかゲームのために?何十万も出すのとか思うので、正直2.8~3.0GHzぐらいで、バッテリーライフが伸びて、熱くならないからそれでもよい。パフォーマンスコア以外のクロックは元々低めだろうし、ゲームでもGPUの方が重要なのだから、CPUだけ尖る必要はどこにもない。
もしかすると、タブレットなどに使うなら10Wでも良いのかも知れないが、もしゲームのためとしてSnapdragon 8 Gen 3がSoCだけで200ドル(3万円)ぐらいすることが分かっている。きっとGen 4はそれ以上の価格になる。
そして、ここから肝心な話だが、もうチップセットだけでSwitch Liteが変えておつりがくると思うと、複雑だ。パフォーマンス(画質や音質など)をいくら圧倒的な品質に出来たとしてもゲームの楽しさなどを含めた本当の「質」とは必ずしも一致しないことをこれは示している。まあ、ゲームとか開発する側としても性能が少し低い方が開発コストは安くなるし、開発しやすいのだよね。
画質・音質を大きく上げるとラスタライズやオーディオデータ量が膨大に増えていくので、そのクオリティ開発に金と容量が掛かって、コンテンツの内容(シナリオ)が下がる事もしばしばあるのが、今の映像(ゲーム、映画、ドラマ、アニメ)コンテンツ業界における矛盾である。だから、DLSSなどのアップスケーリングに逃げ始めている訳だ。本当は、画質を求めるゲーマーじゃなければ、フルHDではなくSDやHDに戻した方が、優れたシナリオなどを持つコンテンツや作品ジャンルは増えるのかも知れない。