Intel Lunar Lake CPUは2024年後半登場も限定出荷に……量産は2025年まで確約できない少量出荷でBroadwellみたいなものかな?
Wccftech.comの記事である。
Lunar Lakeの出荷計画が24年後半であることに変わりはないが、24年中は供給するサプライヤーを制限して出荷するようで、本格量産は25年以降になるという話である。時期的に考えると、もう3月になることを考えるとあと7-9ヶ月以内の話なので、全くのガセネタじゃなければ結構その通りになる可能性が高い話だ。
即ち、24年中に大量に出回ることはないし、下手すればIntel の第五世代CoreだったBroadwell(Core M/Core i7-5775Cなど)のように量産も殆どされずということもないとは言えない。
まあ、Arrow LakeがLunarのラインを除く殆どのラインを埋める計画なので、上手く量産出来ないならArrowで残りを埋めるのかも知れない。これではっきりしてきたのは、CPUコアもTSMCのN3(N3B)を使うものがあるという話に信憑性が出てくる。ただ、これは18Aの計画が後退したからとは限らない。以前にも書いたが、18Aで自社CPUに使うより他社の製造委託を請け負った方が儲かるとか、歩留率が良く、TSMCの方がコストが安いからという可能性もある。その調整で、少しずれ込んでいるという見方も出来るわけだ。もちろん、思ったほど歩留まりが良くないから、少量出荷になりそうという可能性もある。
あと、もう一つ有り得るのが、iGPUになる予定のBattlemageのソフトウェア調整がさらに遅れていることで、ずれ込んでいるというパターンだろう。これだと、コンシューマGPUだけではなくGPGPU事業の今後にも影響を与えることになるので、AMDを抜き、NVIDIAの次にあるIntelが抜ける恐れが高まる訳で消費者にはマイナスになるだろう。
しかし、まあArrow Lakeが計画通りに出てくれば、Lunar Lakeはどうにでもなる。元々Lunar Lakeは省電力のモバイルプラットフォーム向けSoCであり、Apple MのノートやSnapdoragon Eliteに近い製品を目指したものだ。だから、これだけの出荷量が少ないならば、どうにでもなるだろう。Arrow でも同じような話が出てくることがあれば、そのときこそ本当にピンチだろう。