最初のSnapdragon X EliteベンチマークでRyzen 9 7940HSを超えた!?……評価はGeekbench 6だけど……
tomshardware.comの記事である。
Ryzen 9 7940HSはCPU部が8コア/16スレッドで最大5.2GHz、GPUが Radeon™ 780M(12コア/最大2.8GHz)をそして、10TOPのRyzen AIを内蔵したSoCである。ラップトップ向けのSoCとしては最上位の製品である。これを僅かに超えてきたのがEliteらしい。まあ、CPUのコア数は12コアであり、ベーススピードもリファレンス版で示した3.8GHzを上回る4.01GHzで動作しているようなので、7940を上回るための設定にしてあった可能性が高いだろう。
もっとも消費者が一番求めるのは、これがArmであることからアプリケーションソフトの互換性がどこまで得られるかの方であり、それに対して価格的なメリットがどこまであるかである。Oryonの性能がいくら高くても、結局、x86よりアプリケーション互換性が低下するなら、少なくともWindowsでの普及が進むかというとなかなか簡単には行かないだろう。
まあ、マイクロソフトもArmへの対応を進めているが、果たして思ったように進むのか……正直、Windowsの最新版そのものがだんだんと惰性と仕事での必要性以外での買替えメリットを失い始めている中で、一気に普及するような流れにはならないだろう。