米エヌビディア、2─4月売上高見通しが予想上回る 株価引け後急騰 …… あれだけ売れれば下回ることはない。

ロイター通信の記事である。


朝の経済ニュースでも速報でやっていたが、当然だがNVIDIAの決算は予想を上回った。そもそも、この会社予想を下回る理由が一つもない。GPGPUの生産は未だに追いついていないし、クライアントGPUは4060/4070系が伸びていないものの、3060(12GB)がそれを補っており、高価格帯は未だにNVIDIAの通常小売価格より単価にプレミアムがついているため痛いものは何もない。

むしろ、次のBlackwell生産ラインの確保に苦労していると思われ、CEOが台湾に赴いて時間を掛けて協議するほどだ。だから、次の四半期も現状では落ち込む理由がない。もし何らかの理由で落ち込むとすれば、地政学的な問題や災害が起きて、サプライチェーンに罅が入る時だろう。景気後退が起きても、次の四半期ぐらいは予約注文分を吐く分の時間差があるので、NVIDIA は耐える可能性が高い。

尚、来月にはBlackwellの概要が発表されると見られる。元々の予定では、来年(2025年)登場の予定だったBlackwellだが、GPGPU版のサーバー向けは前倒しで進んでいるようだ。それだけ、下から周りから投資家からの次へのプレッシャー(期待)が強いのだろう。

そして、本当の意味でNVIDIAにとって重要なのは、このBlackwellを如何に素晴らしい物として示すかである。これがもしも、Intelが今年出荷するであろうBattlemage製品群や、AMDが計画しているRDNA4(今年中か来年早々)より性能向上率が低いと、そこから少しずつ期待が剥落していくことになるだろう。

ただ、それが良い物と見られれば、暫くはこの業界での成長を続けると思われる。