ARMがCortex-X5で壁に直面!?……クロックアップ⇒大電力消費⇒マルチコア性能が低下だってさ!

Wccftech.comの記事である。


これは、まだ開発段階の話だから、いつの情報を元に流れているのか分からない。ただ、Cortex-Xシリーズは通常夏前に発表されることが多いので、最近の時点でこの問題が起きているなら、記事にあるMediaTekなどのArmのコアIPを使っている企業には厳しい話になるかもしれない。

内容としてはタイトルに書いたとおりだが、重要なのはベンチなどでのパフォーマンスは確かに今より上がるらしいのだが、どうもX5が大電力を喰らう(高発熱)製品なので、電力効率が既存の世代より、この情報元が確認した時点では下がるらしい。即ち、最大性能は高いけど、今まで以上に熱く、最大性能で動かすと消費電力が増えるので、バッテリーが持たない恐れがあるということだ。

また、この状態になったときにサーマルスロットリングで調整するとマルチコアの性能値が大きく下がるという問題もあるようで、少なくともMediaTekのDimensity 9400辺りは調整に苦慮しているのではないかとしている。

で、Wccftech.comではいつもこうなるわけだが、Apple A18 Proの方が有望だぞと書かれている。何故なら、性能を犠牲にしてもワットパフォーマンスを狙うからだとか……。A17 Proが当初発熱の問題で苦しんだのはもう過去の話のようだ。こういうのは、どちらにしても製品が出て来ない限りは分からないが、一つ確かなことは、Armは既にスマホ向けのハイエンドについて言えば、昔のように省電力で高性能なプラットフォームではなくなっているということだ。

だから、よほど性能を求める人じゃなければ、最上位より数段下の製品を選んだ方が、こういう問題は少ないだろう。