学習塾に車突っ込んだ事故、コロナ感染の発熱でブレーキ誤ったか…運転の73歳男を書類送検 …… 体調が悪いときは運転しないのが大事だが……
読売新聞オンラインの記事である。
これは、高齢者に限らず誰でも有り得ることだ。
車に限らずあらゆる間違いの多くは、普段の体調と異なっていたり、疲れや精神的なストレスが溜まったときに起きやすいからだ。これには、発熱などの病気によるものも含まれている。だから、体調が悪いとか疲れていると思ったときは運転しないのが好ましいが……なかなか現代社会ではそれが難しいケースもあるし、何よりそういう体調が悪い状況で過去に運転した経験があったりすると、このぐらいなら大丈夫と思って仕舞うことがあるから、事故が起きるのである。
ちなみに、発熱しているときには車を運転するのを避けた方がよい。
どうしても、車で移動しないと病院にもいけない場合でかかりつけがあるなら、先に電話などをしてどうすれば良いか確認するのも手かも知れない。そういうのがないなら、ロキソニンのような眠くなりにくい解熱鎮痛剤を使って、熱を下げて移動することが妥当だ。その際も、いつも以上に慎重に動くことが求められる。まあ、普通は自家用車ではなく、家族がいるなら家族の送迎を頼むか、タクシーなどを使った方がよいだろう。
尚、体調が急に悪化したなら、近くの店でもよいから駐車スペースのある場所に車を止めて休むことだ。よっぽど緊急なら路肩でも良い。間違っても、自宅が近いとか目的地が近いからと、そこまで我慢して運転するなんて真似はしないことだ。我慢してどこどこまでと思って仕舞うと、気が急いてしまい、アクセルを踏み込むことになるケースが多いからだ。その一方で、体調の悪化が、周りへの気配り状況判断を鈍らせる事に繋がる。だから、判断が自分で出来る間に車を停止、停車させることが大事だ。ただ、自分が実際にそのような状況になったときに落ち着いて対応出来るかと言うと、自信を持って出来るひとはすくないだろう。私でも、多分難しいと思う。
たいていの人は、体調が悪化すると、きっと自宅などに帰ることを優先するからだ。
だけど、本当に状態が現在進行形で悪化しているときは、それすら危険なのである。だから、自分が状況判断を下せる間に車を安全な場所に止めることが求められるのだ。
尚、アクセルとブレーキの踏み間違いは、自分がそれを踏み間違えていることを理解している人には起きない。当たり前だと思うだろうが、これが当たり前じゃないのだ。ここには、脳内で処理出来るタスク(仕事)の限界が関係していると考えられる。
誰でも、1つのことに集中していると、他が見えなくなることはある。それと同じ事がアクセルとブレーキの踏み間違い事故でも起きるのだ。
これは、コンピュータOSの仕組みと同じようなものでもある。
人は、何か普通ではない事が起きたときに、その普通ではない状況をいち早く確認し、改善したい衝動に駆られるものだ。
例えば、車を運転していて前に障害物があったなら、多く人はブレーキ操作をしながら、必要に応じて舵(ハンドル)を操作するだろう。その時に、もしもブレーキと思ってアクセルを踏んでしまったなら、たいていはすぐにアクセルペダルから足を離して、ブレーキに置き直すはずだ。
しかし、ある要件を満たすとそれが機能しなくなることがある。それが何かというと、いくつかある中で多いのは、
・求められる状況判断の数が既に一定の割合を超えていて、且つ、同じ作業の反復が繰り返されているとき。
・何か別の事に気を取られていて、その中で突如として、他からより緊急度の高い作業の割込が入った時。
・そして、自らの判断能力がある種の病気や怪我、意識レベルの低下などによって失われている時。
この3つである。
3つ目はいわゆる高齢ドライバーなどで起きやすい原因である。ちなみに、1つ目は運転に慣れていない若い人にも多い。但し、1も3もどの年齢層でも起き得る事態である。2番目は誰でも同レベルで陥る問題で、いわゆる脇見や他の場所へ意識を集中させていたことが原因となるものだ。一般に事故の大半は踏み間違いであろうが、その他の運転ミスであろうが殆どがこれである。
では、何故この条件で踏み間違いを自分で改善出来なくなるのかというと、いずれの場合も、状況の変化に対して脳の処理が追いつかなくなるからだ。これは、PCで言えばタスクマネージャーで下手にプロセスの優先度「リアルタイム」にしてしまうと、マウスカーソルすら動かなくなるのと同じ事が頭の中で起きているのだ。
自動車のアクセル踏み間違い事故の場合、
実際に脳で起こっていることはいくつかある。1つは、速度が上がって行く中で状況を把握し続けようとする空間認識というプログラムの実行だ。これに高い優先度が与えられる。もしこれをプログラム名にするなら、Camera.exeとCamera_Worker.exe、sight_state.exe辺りが優先度高ぐらいで動いているはずだ。そして、それを元にブレーキ操作をするように、足を動かすプログラムが実行される。Right_foot.exeが急ブレーキを指示するわけだ。これを指示した瞬間に強く足はブレーキに足を置き換えて踏み込まれる。
ただ、その時誤ってアクセルに踏み込まれることがある。それが、踏み間違いであり最初の惨事の始まりである。
この踏み間違いが起きる条件は、「同じ作業の反復が繰り返されている」場合と「本当に切羽詰まって足を踏み変える時間すらも厳しい時」の2つが主で、この要件を満たす可能性がある行動として脇見と漫然運転など注意意識レベル低下によるものが含まれる。また、見通しの悪く、歩行者が多い道路などで頻繁にブレーキとアクセルを踏み込むことがあるなら、気を付ける必要がある。
で、ここで間違いが起きると、分岐条件が発生する。1つはもう一度ブレーキ確認し踏み直せという要件だ。これは健康で若い人や、過去に踏み間違えた経験などが多少でも残っている人だと、最優先(リアルタイム、または高)で機能する可能性がある。これが機能すれば、多分事故は起きないか、大惨事は防げるかも知れない。
しかし、この要件はそれらの条件を満たしていない一定以上の年齢の人だと、機能がもう一つの要件に優先度が割り当てられ、後ろに回ってしまって硬直する。もう一つの要件とは何かというと、Camera.exeとCamera_Worker.exe、sight_state.exeの状況を見て、押し込んでいるブレーキペダルが機能するまで可能な限り回避行動を取れというものだ。ただし、この要件で機能する脳状態になると、一時的に記憶の処理がオーバーフロー(桁あふれ)するため、極めて視野の狭い真正面の状況しか見えなくなると同時に、時間経過に対して、自分の置かれている状況の認識が後回しになる。要は、3つのプロセス全てが同時にリアルタイムになれば、そのうちのどれか1つか2つは途中で処理が止まって脱落するのだ。だから、それが、追いつくまで、状況が正しく読み取れなくなる。
視野が狭くなるというのは特に重要な部分だ。
何かに没入した人は、周りよりもその事柄1つに集中して記憶や考えをめぐらせるのが人の特徴だがそれと同じことが起きるのだ。これがパニック状態や強い興奮状態がもたらす残酷な実態だ。その結果、ハンドル操作の範囲が狭くなるのもこれの特徴なのだ。そして、何より問題なのは、アクセルに踏み込んでいるのが間違いだという認識が分かるのは、興奮が解ける最後の最後になる。何故なら、ブレーキ操作は既に終わっており、優先度としての認識が通常以下におちて切れているからだ。
これが、認知機能の低下や疲労によって生み出されやすくなる。
ここでは、コンピュータ関連の話を読む人が多いだろうから、コンピュータネタで説明しているが、
病気のない成人なら16コアで、4GHzの性能を持ち、OSも最新最適な状況で更新が続いていく、定期的なOSのメンテナンスも動いて、快適なのだが、長く使っていればアプリケーションのゴミも溜まり、現実の本体へのゴミ(埃)も増えて同じ16コアでも冷却性能の低下などから2-3GHzぐらいで止まり、さらに蓄積データ量が増えたり、センサーの性能が低下して、応答速度も落ちて、結果的に出来るはずの回避行動や判断行動が遅れたり、失われるというのが人の認知能力で起きると思えばよい。これが老いだ。ちなみに、病気による発熱は熱暴走に近い状態を意味しており、カーネルエラーやアプリケーションエラーを生み出すことになる。
これを踏み間違い事故に当てはめると、多分事故を見たことがある人なら、繋がるはずだろうし、知らない人でも事故の話をいくつか照らして調べると繋がるはずだ。
これを防ぐには、踏み間違い経験を本人が何度かして、踏み間違いということが誰にでも起き得るのだという認識を覚えさせることが重要だ。
が、そんなことを現実に何度もしている人は、もう事故をしているわけで……事実上、運転構造を見直さない限りは、防げないということになる。何より、年を経てそれを覚えさせるのは困難だろう。だから、無理である。
ちなみに、マニュアルトランスミッション車ならこの間違いは起きないと思われがちだが、実際には必ずしもそうではない。そもそも、クラッチを踏んで、動力を切るタイミングは、ある程度速度が落ちてからになることが多いので、元々踏み間違いを認識出来ていないなら、クラッチ切りまで行かない恐れがあり、実際にそれに伴う事故も起きている。まあ、オートマほどの件数はないようだが……。
一番良いのは、軽減ブレーキなどではなく、アクセルとブレーキの構造を事故に繋がらない方法に変更するか、もう一つ別の非常ブレーキを搭載させ、まずは一定の年齢以上はそれを義務化させると同時に、免許の更新時にその講習を20時間ぐらい受けさせるか……。やらないとこの事故を減らすことは難しいだろう。
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