Geforce GTX750登場から10年……今もNintendo Switchのお陰でサポートが続くMaxwell。

VideoCardz.comの記事である。


10年前(米国時間で2014年2月18日)にGTX 750(750Ti)は登場したという記事だ。これが、一番最初のMaxwellコアだった。尚、同じGTX 700シリーズでもGK(Kepler)世代とGF世代(Fermi)が混じっているので、Geforce GT/GTX 700の登場は、2013年からである。

Maxwellコアが今もGame Ready Driverサポートの最小スペックに残っているのは、Nintendo Switchが現役だからである。これに使われているSoCがTegra X1/X1+でMaxwell Gen.2を実装しているのである。だから、対応が続けられている訳だ。NVIDIAの歴史で考えても、これほど一つの世代でサポートが続くGPUはないだろう。

まあ、このカードの一番の利点は、今ではあり得ないほど、省電力で外部(補助)電源が不要、低発熱でシングルファンで動作する。性能を抑えたり、高性能な冷却フィンを使えば750ならヒートシンクだけでも動作させることは不可能ではない。

そして、かなり売れたGPUでもあった。価格が1万円ちょっとでお安いのに、性能は当時としてはそれなりに高いGTXブランドだったことが理由だ。ちなみに、GTX 800(800Mは一部製品で登場したがGTX 800ブランドとしての大々的な発表はなかった)は登場せず第2世代のMaxwellはGTX 900になっているのも記事中に書かれている興味深い点である。多分だが、Maxwell Gen2になったのは、本当ならGTX 800でPascalとMaxwellの間に入るはずだった何かがあったが諸事情でキャンセルされたからなのだろう。

結果、このGPUは当時のPC向けGPUとしては少し長い時間製品のフラッグシップ時代を生きる事になった。


そして、その間にGTX 970で米国ではVRAM訴訟が起きたり、過去最高額のTITAN X が999ドルで登場したりしたわけだ。先週記事を書いたKepler版のTITANの後継である。ちなみに、記事中にもあるが、この頃は数年先(10年先の今も)にSKU世代として800や700の製品群がこの価格を超えてくるなど、どのゲーマーもPCマニアも夢にも思っていなかった時代である。況してや、必要な電源電力が右肩上がりで上がって行くとか……考えなかった時代だ。

考えて見ると、性能を大きく引き上げ電力を抑えることが出来たのは、このMaxwellが事実上最後の製品である。Pascalではほぼ同等をキープしたが、上の製品群は徐々にあがり始めていた。そして、マイニングブームが起きて、価格が上がりはじめ、RTXになることで、爆発的に消費電力の最小は上昇し、さらにカードの単価はマイニングで希少になって上がった。そのまま、コロナに突入し……下がらないどころかさらに上を目指し、今……日本では当時のミッドレンジがTITAN Xレベルの価格になった。

多分、Maxwell~Pascalは任天堂が新しいゲーム機を出せばその世代の役目を一気に終えることになるだろうが、750~1050辺りまでが転換前に、安価故に一気に普及した製品でもあった。まあ、それが仇(Ada)となって、次が高く消費電力が大きいことに嘆いている人も多いかもしれない。