Lunar Lake-MX 1.8GHzのタスクマネージャースクリーンショット出現…… 最大2.78GHzで動作。

tomshardware.comとVideoCardz.comの記事である。


登場した製品はA1 steppingの製品らしいEngineering Sampleの初期ステップだと思われるが、未だに姿を現すことがないArrow Lake-Sよりも先に出てきた。クロック周波数が低めなことと、TSMC N3B(Intel 18Aの噂も残ってはいるがどの程度製造されるか不明)での製造が噂されているので、もしかするとこちらが先行して出てくるのか……なんて思いたくなるが、実際は詳細を見ると分かるが、上手く出せない部分を隠しているのが面白い。


仕様としては、8コア8スレッドでSMTはない。RAMは32GB(Dual Channelだろう)でCPUは2.78GHz(33%)で動作、NPU 0がある。ここで注意しないといけないのは、GPU(Arc Xe2 Battlemage)の表記がないことだ。そこは何らかの理由で隠しているか、消しているのだろう。見せても良い部分だけを見せているのか、またはリークがフェイクという可能性もないとは言えないので、注意が必要である。

tomshardware.comの記事を読むと分かるが、これには1つ奇妙な点がある。
それは、L2キャッシュの総量に対して、L3キャッシュの総量が12MBと少ない点だ。元々L3は16MBだと噂されていたのだが、4MBほど減っているのが少し気になる。後は、既にSiSなどで出ている情報の補完に相当するものであり、それっぽいものである。

問題はこのL3が4MB少ないのが何故なのかだろう。GPUの項目が隠されている理由と関係しているのか、それとも製品によって少ないモデルがあるのか?そもそも16MBという製品がないのか?分からないが、製品が出るまでにまだ時間が半年ぐらいはあるだろうから、こういうのを織り交ぜて焦らしているのだろう。

ただ、きっとIntelが本当に示したいのは、このCPUの部分ではなく、未だに隠されているArc Xe2 Battlemage GPUの方かもしれない。CPUは言ってもIPC換算の最高値で前世代に比べて10%~20%も上がれば上々だが、GPUはXe2ではXe Matrix eXtensionsが載る見込みであり、裏切られないなら、大幅に性能と機能性を底上げする期待が持たれている。だから、隠れているGPUの部分がIntelにとっては本命なのだろうと私はみている。何せ、30W未満のハードにdGPUは載せられないが、GPUの役割はCPUよりも年々重要になっているし、NPUがいくら搭載されても、AIに使うLMMなどの大規模処理にはGPUの補助が不可欠である。