日テレ、「セクシー田中さん」で調査チーム 原作者死去受け…… Tiny(タイニー) 日テレさんはダイハツさえも立ち上げた第三者委員会も作らず
時事通信社の記事である。
関係者としては3度目の正直となる発表をしている訳だが、やっていることは関係した人々の中で一番小出しである。
だから、Tiny(タイニー/小さい)というのを使った。自分達で墓穴を掘っているとは思っていないのだろう。いや、テレビ局だからどうにでも成ると思っているのかもしれない。ただ、今、日テレの報道や情報番組を見て中の人が意見する言葉を聞いて、それにそうだと思う人はこの問題を知っている人ほど、急激に減ってきていることだろう。
それは、若いほど正義感の強さがあるが故に、強く出るはずで今後の日テレ広告への影響は計り知れないと思われる。
今回のこの発表は、そんな状況になっているからこその対応なのだろうが……これを一歩前進と捉える人は、そう多くないだろう。むしろ、一歩以下ののろのろ牛歩を未だに続けている感じだ。
この内容を見る限りでは、誰を切り捨てるかは内部でもう決まっているのかもしれない。本来は、第三者に調査を委託してどういう経緯でそうなったのかを外からの視点で客観的に示すこと、委員会との契約の中にどうすればこういう事態を防げるかという部分の提案書の制作まで依頼して、それを元に対処を決めるのが最善にして最短の方法である。
やらないのは、誰に配慮しているのか、スポンサーかそれとも役員などの日テレや出版社の上層部への配慮か、プロデューサーか……分からないが、報道機関は世間が思っている以上に他人や他企業には厳しい割に、自分の問題となると突っ込みどころしかないほど忖度するのだろう。
ちなみに、この問題がこれほどまで燃えたことで、他のテレビ局や制作会社、映画関係者などにも原作ベースで制作する予定だった作品に影響が出はじめていると思われる。だから、日テレはこの対応発表をしたのだろうが、これは日テレのジャニ検証対応と同じような内容になりそうだ。やっていることは自民党の裏金問題と大差ない。
まあ、これでもある程度体裁が整えられた形にはするのだろうし、それがネットにおいて問題視されても、世間全体の雰囲気がそれで風化してくれれば、十分なのだろう。まあ、私はテレビをそんなに見ないので、どちらでも良い。特にニュースは、最近時事やら共同やらを中心に見ているので、あまり関係ないし。大衆紙は内容がもう週刊誌(タブロイドみたいなもの)と変わらないし。
何にしても、人一人が自殺するまで追い遣られてしまった本当の原因はいつまでも変わらない。その原因に最も近いモノを世間に示して、必要な対応をするのか、それともどうしてでも遠いものを示して何かを守ることに専念するか、どちらを選んだとしても、そこまで追い遣った人が一人を追い遣ったことに代わりはない。本当にそれを後悔している人々が関係者に多いなら、この調査体制でもちゃんと改善出来る可能性はあるのかもしれない。