Core i9-14900KSは400W(PL-4)の大台に突入か?……最大6.2GHz動作で410Wになる見込み。

tomshardware.comの記事である。


これはPL-4(Power Limit-4)の消費電力なので、MTP(Maximum Turbo Power)のPL-2より上のオーバークロックにおけるVRM(Voltage Regulator Module)で供給出来る電力(電圧)を元にした瞬発最大上限である。MTPは多分これまでと変わらないだろうが、瞬間的な消費電力はここまで上げる事になると言うわけだ。

ちなみに、我が家にある日立の当時最上位モデルだった2.5Kwのエアコン、白くまくん(Xシリーズ)は、定格消費電力が435W/465W(冷房/暖房)である。8畳用のエアコンとほぼ同水準の電力を瞬発的にでもCPUが利用し、それだけの熱量を放出する訳だから、これが発売されたら自宅で利用しようと思っている人は、夏場の冷房とPCの消費電力が結構大きくなる覚悟が必要だろう。

NVIDIA Geforce RTX 4090(TDP/TGP 450W)と組み合わせたら最大消費電力が860Wになり、これにストレージやディスプレイを相応の製品にすると、最大消費電力はトータルで1.2KWぐらいはいくだろう。

こんな状況だから、当該記事でも熱と電力の話が結構大きく書かれており、欲しがる人がそんなに居るとは思えないという結論に達している。
まあ、導入するにしてもi7-14700Kやi5-14600K辺りが妥当だろう。消費電力とコストパフォーマンスで見るなら、Ryzen 7 7700XやRyzen 5 7600Xも良い選択肢になるだろう。ただ、Ryzen向けAM5マザーはBならそこそこだが、Xはお高いのが弱点である。Intelは同じAlder Lake系のリフレッシュコア(開発名こそRaptor Lakeに変わっているけど)で長いこと停滞しているのもあってZ系でも3万ぐらいからあるのがIntelの強みかもしれない。