IntelがAMDの最新CPU型番を批難 …… Ryzen 5 7520UはZen2で古いじゃないか……おまいうw

VideoCardz.comの記事である。


まあ、言っていることは分からなくはないのだが、IntelもCore Ultraで同じようなことをはじめる直前にこれである。
もっと言えば、IntelにはSkylakeを5年も名前とコントローラーだけを変えて、リフレッシュし世代交代してきたという悪しき記憶があるので……正直、お前が言うなというレベルである。

ただ、まあ一般の消費者からみれば、こうやってIntelがAMDを批難すると、AMDが悪いように捉えてしまう人もいるのだろう。実際にAMDのモバイルラインにおける命名規則は分かりにくい。デスクトップとの型式の乖離もあって、酷い状況だから、これで改善されるなら良いことだろう。改善しないだろうけど。

改善しないと思われる理由は、そもそもIntelもCore Ultra以降で命名規則が変わっていくことが確定しており、こっちはこっちでAMDのことは悪く言えないような不思議な命名規則になりそうだからだ。消費者からみれば、どっちもどっちになるわけだ。


ただ、こういう流れになるのにも理由がある。
結局のところ、既に消費者やOSが求めるCPU性能が頭打ちになってきていることと、半導体のノード更新速度がだんだんと衰えてきているからだ。CPU性能は、例えば90年台から00年台には、


ビジネス⇒ビジネス+音楽+テレビをリアルタイムで見る、ラジオを聴く⇒録画・録音する⇒編集する⇒HD/FHD高解像度の編集再生
2D⇒リアルタイム2D⇒3D⇒リアルタイム3D⇒高精細度3Dへと進化してきた。

この間に、OSもソフトウェアもそれに必要な演算性能が見事に上がってきたわけだ。しかし、10年台に入るともうFHDぐらいの処理までは出来るし、ゲームもそこそこ動くぐらいになり、CPUもGPUも普通の人がオフィスワークやちょっとした映像や音声編集、軽い2Dゲームやカジュアルな3Dゲームぐらいなら動くぐらいになった。そうすると、Sandy Bridge(第2世代Core i)でも十分という人が出てくるようになる。

この流れが、さらに性能が上がっていき個人でパソコンを使うソフトウェアの方向性が固まっていく中でより多くの消費者で広がっていった。要は、○○さんが日頃使うPCの用途において、十分条件を満たすならCPUやGPUの性能はこれぐらいでも十分という話だ。そうなると、買替えや買い足しは、壊れた時だけになる。職場では減価償却のタイミングで買替えが進むかも知れないが、個人だと減っていく。


それに、半導体の進化に限界が迫っていることが重なり、物価高も加わると製造が容易い古く安いプロセッサーをリネームブランドとして売れば楽になるというわけだ。但し、それらも例えばGPUやI/Oの部分はチップを最新にすることも出来るように、チップレット方式で製造されるようになっており、完全に昔のままというわけでもない。

今後はそういう流れにすると先に決めたのが、AMDというだけで、IntelももうMeteor LakeやArrow Lakeではじめるつもりなのは間違いないと私はみている。まあ、これでAMDがもしも改めたら、Intelもそれが出来なくなるかもしれないけどね。そうはならないことが分かっているから、述べたのだろう。

まあ、要はCoreプロセッサー搭載のPCを買ってくれと言うことだ。元々節約志向が世界的に強まっている上に、Meteor Lakeが出る直前なので、モバイルは余っているのかもしれない。デスクトップの14700系などはそれなりに売れていると思われるが……。

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