Intelは来年以降もTSMCへの受注を増やす……24年40億ドル⇒25年は100億ドル以上か?

tomshardware.comの記事である。


IntelがTSMCへの依存を増やすという話になるのか?それとも、単純に出荷総量の計画が25年に向けWindows10のサポートも終わるから増えるとみているのかは分からない。ただ、TSMCへの受注計画は増え続けるようだ。

まあ、Arrow LakeやLunar LakeのSoCとGPUタイルもTSMCで製造されるのは決まっているようで、ベースタイルも今の状況だとIntelではなくTSMCだろう。そう考えると、CPUの製造数量が増えたとき一緒にTSMCの製造も増加するわけで……委託額が上がるのは当然である。

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尚、CPUチップレットはIntelで製造される計画であるが、どうもこの記事によるとCPUもTSMCのN3に製造委託するらしい。これが事実なら、対象になるのはLunar Lakeか、Arrow Lakeの一部か、いや一番可能性が高いのはGranite Rapids (Emerald Rapidsの後継となるIntel Xeon)だろうと考えられる。

ちなみに、Granite Rapidsは現時点で何者(どういうアーキテクチャ)なのかはっきりしないプロセッサーである。

Meteor LakeのPerformance Coreを使った物と思っている人も多いだろうが、Intelがそれを明言したことは確か私が知る限りではないはずだ。いや初期にはあったのかもしれないが……。まあ、Xeonはサーバー/DC向け命令セットの関係で仕様ずれが生まれてきており、基本のアーキテクチャは同じと称していても、実際にそうなのかは分からない状態がずいぶん続いていた。

Granite Rapidsの仕様は、Meteor LakeのRaptor Coveをシュリンク(収縮)させたRedwood Coveとは違ってAPXとAVX10.1のサポートが明言されている。即ち、Xeonで言えばCascade Lakeのようになることが予想される。普通のデスクトップで言えば、10nmのSunny Coveを14nmにして能力調整したCypress Cove(Arrow LakeのLion CoveをIntel 3に合わせたもの)の方が近いかも知れない。

そして、製造プロセスはIntel 4+に相当するIntel 3で計画されていた。
そういう点から考えるともしかするとMeteor Lakeの計画が縮小されたIntel 4とその改良型である3そのものが大型のCPUに使うには向いていないため、GraniteをTSMCに切り替えることにしたという可能性に繋がる。

どうせ、Arrow LakeやLunar Lakeで20A、18Aに移行する訳で、今更Intel 3や4の改良や研究開発投資に時間を掛ける理由もないし、Intel 3や4では昨日Ericssonの記事を書いたが大型化や極端に高いクロックを求めないSoCやASIC、または自社のFPGAなどに向ければある程度元は取れると見たという線は十分にある。

まあ、これはあくまで憶測だが……。
このように見ると、経営上の判断としても自然に見え、これがdGPUなどの計画にもずれをもたらした可能性もあるかもしれない。そうだろうが、そうでなかろうが、TSMCとIntelの間でそれなりに受注調整が出来て、以前のSkylake世代で何年も止まったようなことにならない状態になったなら、これはIntelにとって盤石な地盤を整えたと言えるだろう。

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