トルコ南東部地震、死者が8倍に上る可能性=WHO…… この数字になれば東北地方太平洋沖地震の犠牲者数を超える。

CNNやBBCもロイターまでトルコ地震の扱いを急激に上げてきている。


被害が現時点で甚大なのはもちろんだが、余震活動が収まらないことや、地震で欧米で行われる爆破解体ショーのように崩れた(崩れる)集合住宅の映像がSNSやYoutube、Instagramなどに大量に出回り始めているからだ。まあ、一部はフェイクも含まれている恐れがあるが、各紙の報道でも現地リポートが増え始めており、ほとんどが事実であり現実であることが見えてきたことで、被害が想定を遥かに超えることも視野に動かねば助かる人も助からない状況に向かっていると、危機を伝えている訳だ。

これを伝える事で、支援が出来る人から寄付や義援金などを自発的に求め、それと同時に助けに向かえる組織や団体の協力を求めているわけである。日本の大手紙はここ数年残念な感じなので、こういうのはもっと酷くならないとトップ記事では扱わないが……外国のニュースを腐る程扱うくせに、こういう海外の緊急災害ネタは、海外特派員が減少し、AFPBBやCNN、BBCなどを経由して得ているため、遅くなるようだ。

これは、国内で災害起きた時に、NHKでさえも遅れることがあるのと同じ理由である。予算、人員、それから現在放送している番組のスポンサーや番組内容の優先度などが絡み、それを止める判断をすぐには出来ないのだ。人が亡くなられたりした後になってやっと、特別報道体制となる。まあ、その時には後の祭りであると同時に、もうピークを越えつつあることもしばしばあり、もっと言えばセンセーショナルなことばかりを告げて、現地で必要とされる情報は殆ど流れないのが日本スタイルである。だから、ニュースも災害情報もスマホになっていく訳だ。


尚、各国の報道は以下の通りである。

海外紙だと

ホームのトップ記事としてインドのNDTVでも映像付きで扱っている。

ウクライナのdeloもホームの記事として災害派遣の記事が掲載されている。

イタリアのANSAもトップ記事である。

BBC英語版は、特設タイムラインを用意してトルコの地震2度目の映像を公開している。

ニューヨークタイムズはトップに崩れる建物の動画が張られている。

フランス24もホームトップが地震のタイムラインである。

新華社通信は、トップの右リストの8番目に被害情報が掲載されている

ドイツのZeitもホームのトップ3に入っているニュースである。

これ以外にも経済紙を除けば多くのテレビ、大衆系の新聞社がこれを扱っている。ちなみに、ロシアのregnumも救援隊の派遣他1つを記事にして、トップページに掲載している。


尚、13時を過ぎて読売オンラインがようやくホームページ(トップ)に記事を上げ始めた。


尚、これらを読んでいくと、どうもあちらの天候はかなり悪く寒いようで、救助活動や現場の状況確認がより難航しているようだ。また、気温の低下と雨やみぞれ、雪などが交じることで低体温の危険もあり、倒壊した建物などに閉じ込められた人が助かる可能性がより低くなっているようである。

今、私達がすぐに何か出来る訳では無いが、一人でも助かることを願うことしか出来ない。
あと、日本は海外ニュースが多いくせにこういうときに限って、扱わないのは経済国家や平和国家を標榜する国として、本当に信頼を失いかねない。もちろん凶悪強盗の首謀者逮捕や移送のニュースは大事かも知れないが、これらは逃げでもしない限りは、もう粛々と警察や司法が捜査の中で処理していけばよいことだ。もちろん、やるなとは言わないが、やるにしても、これだけに囚われるなと言いたい。

まあ、もう10年近くこの状況だから悪くなることはあっても今更変わらないだろうが……衰退していく国の虚しいところはここにもあらわれている。