ブラジル、退役空母を沈めて処分へ 環境団体は反発…… 元はフランス空母フォッシュ。

AFPBBの記事である。


この空母は、元々はフランス空母のフォッシュだった。それを退役後にブラジルに払い下げたのである。ちなみに、この空母は2番艦であり、1番艦のクレマンソーからクレマンソー級と呼ばれる空母である。そして、この艦船がトルコで解体許可を得られなかったのにもこの1番艦の解体と、2番艦の売却に纏わる問題が影響している可能性がある。

そもそも、1番艦も2番艦もフランスで解体されるはずだったのだが、実は1番艦には断熱・遮音材として大量のアスベストが使われていたそうだ。何せ、1950年代に建造が開始された船だから、中皮腫の原因であるこれが当たり前に使われていて当然だ。そのため、1番艦の解体ですらかなりの苦労があったようだ。そこで、2番艦は欲しい国に払い下げることにしたのである。それに手を上げたのがブラジル海軍だったようだ。


それが、さらに20年近くを経て今度こそ解体せざる終えない状況になったのだが、トルコの国が拒否したことで……宙ぶらりんとなった。母港にも戻すことが認められず……という無茶苦茶な結果になり、海を漂う海賊船のような扱いになってしまった訳だ。普通は、ブラジルに戻して国内で何とかすべきなのだが、そうならない辺りが凄いところではある。

で、臭いものに蓋をするではないが、もう浮力も十分ではないようだ。
たぶん機関への燃料供給を殆ど止めているため、バラストによる安定が保てなくなっているのと、港に戻っていないため、船体の劣化が進んでいるのだろう。だから、沈めちゃおうとか言っているのである。

ちなみに、この艦船は今年の7月でフォッシュの就航から60年になるので、60年代から70年代、80年代、90年代に掛けて大幅に近代化が進んだ航空母艦としては本当に老体に入る船である。

まあ、寄港できる港がなければ環境団体がどう言おうが、どこかで沈むことになるだろう。解体または引き取ってくれる国や企業が現れないことにはどうにもならないのである。この記事がきっかけで処分してくれる企業や国が見つかれば良いが……。

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