世界スマートフォン販売台数、2022年10~12月は過去最大の減少──IDC調べ ……お高い買い物になってしまって……
ITmediaの記事である。
idcの本家記事は以下である。
なんて言うか、上位5社のうちAppleとSamsungを除くと中華である。台湾すら入っていない辺りが凄い。これにSnapdragon 8の不出来(熱問題)があったのでは、Androidが売れなくなっていくのも分からなくはない。そういう点では、Tensorで888より少し下ぐらいの性能を維持しているGoogleがPixelをどこまで伸ばせるかに掛かっているのかもしれない。
去年の場合は、原材料高で値段が大幅に上がってきたこともあり、さらに中国のロックダウン関連の影響もあるだろう。
そして原材料高の影響は、今年も暫くは継続することが考えられるため、中国頼みで抑えられるかどうかになりそうだ。そういう点では、中華が3社というのは、そういうことだと言える。
<進化がないスマホ>
これは、PCを見ていてもそうなのだが、スマホも最近はPCと似た雰囲気で、特別これを追加で欲しいとおもうようなことはなくなった。
その理由には、結局スマホに新しい何かが既にないということが理由だろう。以前は、ここでもスマホの新機能とか記事にしていたが、今は殆ど扱わないのは、新機能として売っている機能が、消費者全体が使いたいと思えるような魅力的なものでは無くなっているからだ。
それに加えて、性能などのメリットも、特別メモリーを大量に消費するようなゲームや重たい処理をするアプリケーションを除けば、横に製品をおいて比べないと、速い遅いが分からないぐらいの差になってきているのもある。昔は明らかにこのアプリは動かないとかあったが、今はサポートが終わらない限りない。サポートがもし終わらないなら下手すればずっとそこそこの性能では動くだろうハードになってもう数年経つ。
PCのSandy Bridgeおじさんやおばさんと同じ問題にスマホも到達しているのだ。
それは、即ちオーバースペックのハードに対して、それを生かしてくれる大衆みんなが使いたいソフトがないという問題だ。
これは、ある種リーマンショック後の成長を支えてきたスマホ市場が、拡大期を完全に終えたことを意味している。実際、最近はスマホゲームなどの終了も相次いでいるし、一部スマホ向けのアプリサービスやクラウドサービス、動画サービスを終わらせる企業も急激に増えてきている。これは、PCと同じように定番で売れているものだけが残る時代にはいり、新しいものを探す人が減っていることを示している。
だから、BEVでソニーとホンダが組んだりしているのだろう。
次のハイテクなソフトウェアやハードウェア技術が使えるコンシューマ市場をいち早く見つけて開拓しないと、厳しいと認識しているのだろう。それが、metaverseやBEVに向いているのだと考えると良い。まあ、BEVは消費者がどうであれ各国政府肝いりで普及させるだろうが(環境に良い悪いは関係ない)……metaverseはどうかな?スマホのようにはならないだろう。
まあ、スマホの次が何になるとしても、スマホが消える事は暫くない。スマホは必需品として買替え需要を今後も満たさないといけない。そこに、どの会社が残るのか?それが注意すべき点だろう。AppleとSamsungは残ると思うが、日本勢のソニーや京セラなどが残れるかどうかは難しいところだ。