冬の光熱費高騰対策に使える光熱費削減の方法はいくつあるのか?
これはテーマとは関係ないがロイターの先週の記事である。
欧州では、バカンスのための別荘を南欧に持つ人もいて、そこで冬場を過ごせば冬の暖房光熱費をある程度浮かすことが出来る場合もあるというのが、この記事だ。こんなことが出来るのは、ある程度の金がある人だけだが……。
日本も、豪州(オーストラリア)などに別荘を持てば、そういう生活が出来るかも知れない。まあ、あっちも物価が上がっているが、日本のように純輸入国ではないので、日本ほど酷くはない。住む場所があって、冷房などが備わっていれば。
しかし、純粋にそういう移住ができる人は、日本には殆どいないし、そもそも移住が出来るぐらい金があるなら、日本の物価上昇など屁でもないだろう。その金で、太陽光や風車付き蓄電池搭載のHEMSの一戸建てでも買ってしまえば、少なくとも電気代は大きく削減できるのだから。
<日本で言われる節電は殆どがエアコン……だけど>
ちなみに、電気代や燃料代を1円でも減らす方法は、いくつかあるが、ネットやテレビ新聞、雑誌などで伝えられる情報は、その一部にもなっていない。そもそも、理屈を説明していない上にその主軸が暖房で且つエアコンだからだ。夏は冷房で、やはりエアコンだ。
それすら、実は正しく解説されている記事は見たことがない。
暖房がエアコンなら電気代が浮かせるとかいう……それは必ずしも正しくはないというのに……。それには、自分が住んでいる場所と、エアコンの選び方が大事になるからだ。まあ、東京など都市部や西日本なら考えなくても、厳冬期の一部を除いてエアコンだけで過ごせるだろうが……。知らねばマイナス5度とかになると、エアコンの電気代が馬鹿食い状態になることも結構あるだろう。それを知らずに、エアコンで節電していると思い込むわけだ。
そもそもエアコンの暖房は、エアコンの暖房能力と外気温に依存する。
例えば、2.2Kwのエアコン外気温が2度の木造住宅で6畳の部屋を20度まで上げるのに必要な暖房能力は最低でも3.8Kw~4.6Kwである。
これを下回ると、エアコンは部屋の温度の維持が出来なくなるため、電気代が高くなっていく。
これがもしも、外気温-2度になると……温度が暖房の最終設定温度である16度にすらならなくなるかも知れない。
寝室用や子ども部屋用で安価に冷房用のエアコンを入れている場合、-3~-5度以下(マイナス3度~マイナス5度)になると、この問題が出やすくなる。だから部屋を暖めるなら別に暖房器具が必要になるのだ。そして、それで暖めないと温度が維持出来ない場合は、エアコンを使っても電気を喰らうようになる。ただ、気温があまり下がらない都市部の場合は、その頻度が低いので、エアコンが非効率になっていても、気が付かないケースが多いので、知らないだけだ。
実際には、そのぐらいの温度に頻繁になるなら温度設定の出来る石油ファンヒーターと扇風機辺りを使い回した方がよいかもしれないし、他の暖房器具とセットで使うと電気代と燃料費が節約出来る。どうしても、エアコンでというなら、窓に床に断熱シートやクロスを張ったり、敷いたり、断熱性の高いカーテンを付けたり、壁紙を断熱性の高い物に変えるなどして断熱性能を上げると、改善される可能性はある。
ちなみに、寒冷地(北海道、東北、北陸、山陰の一部と標高の高い場所)で、暖房にエアコンを使う場合は、寒冷地用またはガスエアコンを使うのがベストである。寒冷地用エアコンは、-16度ぐらいでも想定された部屋の広さ(畳数)における暖房能力を維持出来るエアコンである。ガスエアコンはその名の通り、ガスを燃焼させる熱を使って暖めるエアコンだ。
<エアコンは零下の暖房が苦手>
そもそも、エアコンは零下での暖房が苦手である。そのため、冷房は60年代には大型製品から普及を始め、70年代には家庭用も登場した。一方で、エアーコンディショナーとして冷暖房完備の製品は、70年代後半を過ぎてから、家庭用が登場し、寒冷地用は00年代頃に入っても、あまり普及しなかった。やっと普及するようになって、まだ10年か15年ぐらいしかたっていないはずだ。
何故なのかというと、それはヒートポンプ熱交換というものの仕組みにある。
そもそも、ヒートポンプは、屋内の熱を屋外に捨てることで、冷房(クーラー)として機能し、屋外の熱を屋内に取り込むことで暖房(ヒーター)として機能する。ここで大事なのは熱を拾って捨てるとか熱を拾って入れるという仕組みが、何を意味するか?という点と、冷房の時に熱を拾う際にエアコン内には何が発生するかという2つの点に注目しなければいけない。
1つ目、熱を捨てる、拾うということは、そこに一定量の熱があることが前提でなければいけない。ただ、温度が高い夏場なら、熱は家の中にも外にも沢山あるが、寒い冬なら熱の量は減ってくる。だから、温度が低いのだ。温度が下がるほどに部屋を暖めるのに必要な熱は少なくなるのだ。だから、外気温が下がってくると、エアコンの運転能力が低い製品は、部屋を暖められなくなる。
もう一つ特徴がある。それは、熱を拾う際に生じる二次的な物質のことだ。これは、冷房で顕著に顕れ、夏の日本では特に大量にでるものだ。何かというと水(除湿水)である。外から熱を拾うさいには、エアコンの室外機のフィンの温度を下げて、室内側に熱を供給する必要がある。そのため、外気温が零下になると暖房時、一定時間運転すると霜が付くのだ。霜が付くと、熱交換が出来なくなる。だから、フィンを暖めたりして、霜を落とす霜取りという作業を必要とする。この間、一般的なエアコンは運転を止める機種も多い。
この問題があったから、寒冷地で暖房機能付きエアコンと言えば、10年ぐらい前までガスエアコンだったのだ。
今は、電気のエアコンでも、この問題をある程度改善し、零下16~18度ぐらいまでなら十分に指定された広さの部屋までなら暖められて、且つ電気代もそれなりに抑えられるようになった。どうやって改善したのかというと、熱交換器をブロック分割して、一部の霜取りをしながら、残りで運転すると言う方法や、弱熱の電熱線を使う方法、ファンの回転などで生じる予備熱(摩擦熱)を効率的に使う事で、溶かす方法を生み出したのだ。
これは、寒冷地仕様のエアコンにしか備わっていない機能である。ちなみに、家庭用の高級エアコンでも零下5度~7度を下回ると、エアコン単体での暖房は難しくなる。特に湿度がそこそこ高く積雪があると屋外の湿度が気温の割に高くなるため霜が発生しやすく厳しくなる。
だから、寒冷地でエアコンに頼るならエアコン選びが大事なのである。
エアコンだけで冬場を乗り切るなら、暖房能力をしっかり見ることだ。
<断熱は下からが大事>
尚、次に大事なのは断熱である。部屋の断熱は窓を考える人が多いが、冬場の場合は足下の断熱が一番重要だ。フローリングの床ならば、しっかり床を水拭きした後、から拭きし(必要ならワックスを掛けて)、その上から銀の断熱シートを敷いて、その上に、起毛のパネルカーペットなどを敷くと素足でも床面からの冷気が弱くなるはずだ。起毛が嫌なら、吸音型のパネルカーペットでも良い。起毛がなくても吸音型のカーペットは音や振動を吸収するための防音素材に空気層があるため、下からの熱を遮断する効果があるからだ。
スリッパを履いて移動する場合でも、これがあるとないとでは部屋の断熱効果は大きく変わる。
尚、床暖房がある部屋では床断熱してはいけない。
次に窓の断熱である。窓は、直接窓に断熱材の緩衝材を貼る方法もあるが、断熱カーテンを使うというもの1つの手である。
サッシはそのままで窓ガラス自体を、スペーシアのようなガラスに入れ替える方法もあるが……これだと窓一つあたり数万~のお値段が掛かる。サッシをそのまま入れ替えるよりはかなり安価だが、今年来年ぐらいの電気代では元を取れないだろう。春夏秋冬で20年とか見るなら別だが……。だから、カーテンや遮熱シートを使うのが手である。

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<石油ストーブかファンヒーターかそれとも>
尚、暖房として石油ストーブとファンヒーターならどちらが良いかというと、決まった広さの部屋を暖めるなら、ファンヒーターの方が熱効率はよい。但し、電気代も喰う。一方で、上にものを置いて暖めつつやヤカンなどを置いて加湿しながら、使うなら、石油ストーブの方が良い。
石油ストーブのメリットは、ストーブの上に焼かんなどを置いて、加湿したりも出来る点だろう。ちょっと料理などを温めることも出来る。(但し、調理に使うには、お薦めはしない。あくまでちょっとあぶる程度なら悪くない。)
電気式加湿器とセットで使うなら、石油ストーブに水をそこそこ入れたヤカンを置いておく方が、部屋の広さによっては電気代と燃料費の差が安くなる場合もある。
これらのメリットは、燃料さえあれば暖まることにある。
一方で、今の住宅だと換気システムがあるので、大丈夫だと思うが、一酸化炭素中毒に注意が必要であり、燃料費は一定の外気温以上ならエアコンより高くなる。上記したエアコンの能力が足りなくなると、こちらと扇風機などを組み合わせて使った方が安くなるだろう。
扇風機などで暖気を上手く循環させると、ストーブやファンヒーターはかなり広い範囲を20度台以上まで上げる事が出来る。
小型なもでるでなければ、6畳や8畳の一間だと思うなよという性能のものもある。
一方で、電気代が嵩むのは、電気ストーブ、オイルヒーター、コタツ、ホットカーペット、電気あんかなどの製品である。
これらは、運転の強弱に応じて電力を常時消費するため、終日使うと電気の消費が激しくなる。コタツなどは誰も入っていない時間は電源を切ることが大事である。そして、ホットカーペットは使わない方がよい。毛足の長いカーペットとかを使って凌いだ方がよいだろう。
電気ストーブは電気をかなり大きく消費する割に、部屋を暖める効果は低い。これは、石油ストーブよりも熱が正面方向にのみ流れ、あまり部屋全体を暖める効果はない。ただ、一人住まいならそれでも十分温まるし、火を使わないことから売れていた。電気代も燃料より割と安価だったため、火を使わないから安心安全というのもあった。今も多分一人なら燃料を使うよりは安価だ。
ただ、これには欠点がある。これ、実は石油やガスのストーブより、寝入りでの火災が多いのだ。そもそも、この電気ストーブは、熱が短距離で直進するため、暖かさを感じられる範囲が極めて狭い。そのため、寝入りで布団を暖めるために使って、タイマーでそれを止めようとすると、布団が希に、ストーブ内の電熱線に当たったり、当たらなくてもストーブの熱が直接、布団に長時間当たり続けると高温で発火することがあるのだ。そのため、寝入りで使うには向かない。後述するが、寝入りで使うなら、他の方法をお薦めする。
<電気代を減らす他の方法>
-電灯-
他にも電気代を減らす方法がある。
電球を蛍光灯や白熱灯からLEDに変更するという方法。これは、20Wの直管蛍光灯をLEDの直管にすれば、8~12Wほどに減らすことが出来る。
-テレビ-
テレビのディスプレイ明るさを100%→80%まで落とせば、10~15%電気代が削減できる。尚、テレビを買い換える時にダウンサイジングすれば、大きく電気代が下がる。フルHDディスプレイとしての消費電力効率が良いのは、26~32型である。4Kだと42~46型ぐらいだろう。輝度が高いディスプレイほど電気代は大きくなるが、有機ELよりもLCDの方が最大輝度時の消費電力は下がる傾向がある。
そもそも、テレビを娯楽から外してしまうのも手の一つかも知れない。ながら見は避けて、テレビを見ずに音を聞きたいなら、音楽を聴くとか、ラジオを買ってそちらにシフトするだけでも、テレビのサイズによっては電気代が100W~200W単位で削減できる。
-パソコン-
パソコンは、OSの電源設定を省電力に設定する事で、電力を削減できる製品もある。但し、その設定をすると性能が低下し運用時間が伸びて本末転倒になったり、使う側のストレスが増すこともあるので各々で判断する必要がある。
尚、自作PCや高性能なIntel CPUやAMDのCPUには、別途クロックゲイン制御のツールを使うことで、さらに大幅に性能を制限することで省電力にすることも出来るCPUもある。
-冷蔵庫-
冷蔵庫は、10年以上前の古い冷蔵庫の場合、予算が貯まったタイミングで飼い方法が良い。
尚、200L~400L未満より450L~550Lクラスに買い換えた方が電気代は大きく下がる。これは、断熱性能の違いとヒートポンプ(冷房に使うコンプレッサー)の実装面積差が影響している。中小型の製品は、断熱材と、コンプレッサーの実装面積が小さくなるため、冷却効率が低い一方で、熱の逃げも大きくなるのだ。また、本体も音が大きくなると言う特徴がある。
尚、幅65cm以上の冷蔵庫が最も電気代が下がる傾向にある。
買替えが難しい場合は、冷蔵庫の開閉を減らすこと。冷蔵庫内の温度設定を高く設定すること。冷蔵室は空気の流れを害さないように、モノを詰め込みすぎないこと。冷凍庫にはなるべく物を多く入れてモノとモノの隙間※を減らすことが重要である。尚、冷蔵庫内にカーテンを入れる方法もあるが、これは冷蔵庫前側にサーマルセンサーがある場合、そこの冷却性能が遅くなると、逆効果になる恐れがある。そのため、機種にもよるのがカーテン設置は好ましくない。要は、冷気を奥から逃がさなければ良いのではなく、庫内の温度が満遍なく一定に早くなる環境を維持することが大事だ。
※但し、冷気の出入り口を塞ぐほどみっちり入れてはいけない。あくまで、冷凍している食材と食材の隙間を埋めて、冷えて凍った食材同士が凍った状態の冷気を融通し合えるようにするのが大事だ。尚、冷凍ではない冷蔵食品では、これをやると、商品が腐ったり、傷んだり、冷気が十分に届かなくなる恐れがあるので、注意。冷凍だから出来るのである。
-ポット、電気ケトル-
大量のお湯を沸かす(沸騰させる)場合、最も燃費コストが良いのは、都市ガスの高火力で真鍮やステンレスヤカンで沸かす方法である。まあ、今は特にプロパンでガス代も上昇しているので、もしかすると電気の方が安くなっているところもあるかもしれない。
それをポットに入れて保温するのが、最も安いだろう。電気ケトルは、1回1回で少量を沸かすなら、すぐにお湯が沸きお安い。しかし、大量にお湯を作るなら、お高くなることがある。これは、ポットよりサイズが小さいモノが多いからだ。一回に使う量が多く、何度も作る必要があるならポットの方が良いかもしれない。
-お風呂・シャワー-
給湯は電気ガスを結構使う。我が家の場合は、ユニエーター(太陽熱温水器)があるので、日が照っていれば、お風呂のお湯は沸かさなくても良いが……。それがなければ、お湯を沸かさないといけない。
お風呂のお湯に浸かるにはだいたい200L~300Lのお湯が必要になるので、家族が何人もいるなら、お風呂に入る時間帯をなるべく同じ時間帯に集中さえ、追い炊きを減らすことがガス、電気代を減らす方法である。
それから、一人暮らしとか、二人暮らしなら、お湯を張る回数を減らして、シャワーを10分とかにした方が、結果的にガスや電気代を減らせる場合もある。その場合に大事なのは、シャワーヘッドを節水型のヘッドで且つ少量でも、汚れなどを落とす効果が強いものにすると、良い。
この場合でも、浴室を使うタイミングはできる限り最初の人が上がってから、短時間のうちに使うのが良い。浴室の温度が下がらないうちに入ることで、サウナ効果が望めるからだ。
浴室が寒い場合に、やると良い方法もある。
これは、上半身の服を脱がずにやることも出来ることだが、足のサイズより大きな洗面器などに少し熱めのお湯を入れて、足湯を先にする方法だ。これをやってから、浴室に入ると寒さを軽減できる。また、浴室に入ってから意外に寒かった場合でも、洗面器にお湯を入れて足を温めてやると、体温の低下を防ぐことが出来る。
後は、湯船にお湯を入れて漬かる場合、みんなが短時間で一斉にお風呂に入れないなら、お風呂のお湯の保温に力を注ぐことが大事になる。
普通はお風呂に付属の蓋を浸かったり、市販の蓋を使う訳だが、これに加えて以下のような保温シートを湯船の上に直接浮かせることで保温効果を高める方法もある。
-余ったお湯で湯たんぽを使おうー
尚、お風呂でもポットでも良いのだが、余ったお湯を使って湯たんぽを作れば、足下ぐらいなら暫く暖めることが出来る。
ポットなどの90度ぐらいのお湯を使うなら、厚手のバスタオルやハーフケット毛布などで包んだり、短時間なら水を加えて温度を調整すると良い。1人用や二人用のコタツなら、ポットのお湯で5時間~6時間ぐらいそこそこの暖かさを維持出来るかもしれない。
尚、寝る時に湯たんぽを使うなら、朝起きたときにこのお湯で顔を洗うと、ちょっと暖かいはずだ。
<自家用車の場合>
自家用車の暖房は、HVやPHEV、BEV(EV)ではないガソリン車なら、A/C(エアコン)をオフにして使うと、燃料費を抑えられる。内燃機関で動く車輌では暖房は、ラジエーターの温水を使うため、エアコンオフでも機能するからだ。これで、燃費は1割~2割改善されるはずだ。但し、A/Cがオフだと、窓ガラスが結露したり、曇りやすくなるので上手く使い分けることが大事である。
HVやPHEV、EVの場合は、1人乗りの時にはシートヒーターが搭載されているなら、それを使うと良いのだが、暖房で車内が暖まってきたらシートヒーターは早めにオフにした方がよい。
これと同じ理由でデフォッガーなども、燃料や電気を結構食うので、十分に、曇りが取れたら止めることが大事である。まあ、走行中に無理に脇見してまで止める必要は無い。
尚、自動車の場合で最も冬場に燃費を落としてしまう原因となるのは、タイヤ空気圧である。
冬場は、温度が下がってくるため、11月の暖かい日(20度ぐらい)に空気を規定まで入れても、1月の最高気温が気温2-5度ぐらいの日になると空気圧は20%ぐらい下がってしまっていることがある。そのため、気温の低い日にはガソリンスタンドやカーディーラー、タイヤショップ、カー用品店などで空気圧点検をすると良い。たいていの場合は空気圧だけなら、無料で行える。
自分で空気圧計や空気入れを持っているなら、それを冬場はこまめに使う事が大事だ。これをやるとやらないでは、燃費が1割から下手すると3割ぐらい変わるだろう。乗り心地などにも影響するのでやって損はない。
後は、ゆっくり発進や、車間距離を十分に確保し、ブレーキをなるべく少なくする運転を心がけることだ。
<生活を日の出日の入りに合わせたり、明かりを部屋全体からスポットに変える>
電気代だけで考えると、寝る時間を日照時間に合わせて調整するのも一つの方法だ。
実際の現代生活では難しいことだが、無理のない範囲で近づけることはある程度出来るかも知れない。
一方で、それが出来ないとして、例えば一人で子ども部屋、書斎、リビングなどにいるときに部屋全体を照らす部屋電球を使わずに、自分が作業をするその一部分だけ明るければよいなら、ルーム用の電気スタンド(照明スタンド)を使う手もある。部屋の電球が24W(8W×3)なら、以下の明るさで足りるかは分からないが、もし足りるなら2.8Wになる。
この他にも、使わない家電の待機電力を減らすためコードを抜くという方法もあるが、これはこの20年ぐらいだと待機でも1Wh以下になるものが多いので、例えば1Wとしても年間365日×24Hで8.76KWに過ぎない。これも塵も積もれば山となるわけで、例えば殆ど使わないオーディオとか、AVプレーヤーで殆ど使わないなら、使う時以外は抜いても良いかも知れない。
一方で、何かの予約とかをするレコーダーや、利用頻度の高いテレビなどの製品なら抜かない方がよいだろう。
尚、光熱費を減らすために、結局便利グッズを揃えて、毎年そのグッズを買い換えないといけないものだったりすると、実は思った程光熱費は下がらず、むしろ足が出ることもあり得る。本当に減らすつもりなら、その投資が中長期的にそれをペイし、故障や破損しにくいモノを選ぶのがベストである。