北朝鮮軍機180機が飛行 韓国軍機80機、緊急発進 …… 朝鮮戦争の前触れか、ただの演習か?

時事通信社の記事と聯合ニュースの記事である。



実際に180機が飛んだのかは不明だが、一次レーダーに写ったのがそれ相当だったのだろうと思われる。
北朝鮮がパレードでもなく、180もの航空機を公海上も含めて飛ばすのは、何十年と行われた事がない事態であると考えられる。それは即ち、相当に北朝鮮が神経を尖らせていることを示しており、暴発の危険があるということだ。

多分、ロシアなどからの燃料や物資の支援がある程度行われ、逆に北朝鮮からは弾薬や鉱物資源が供給されている可能性が高い。北朝鮮は鉱物資源の埋蔵量が世界でも有数とされている。もしこの国が開かれるなら極東最後のフロンティアになるほどの国でもある。

尚、北朝鮮が今どのような状況なのかは、分からないが今の北朝鮮がこの先どう動くかはいくつか予想出来る。

1つは、北朝鮮自らが徐々に示威的行動が加速し、戦争に至るというパターン。他の国が相手にしてくれないからというケースである。
1つは、軍事的挑発を加速させはするが、それ以上は行わず、軍備だけをロシアなどの協力を得て最新化して行くパターン。
1つは、ロシアや中国の盾や矛として利用されており、意識を北朝鮮に向けさせるためのデコイとなっているパターンだこの場合も戦争に至る恐れがある。
1つは、北朝鮮、ロシア、中国が連携して何かの行動を起こす準備段階になるという可能性だ。

もう一つは、表向きの指導部と現実にいる軍の指導部が異なる動きを見せているという可能性もゼロではないが、確率は殆どない。もし、あるなら、陸海空のいずれかが離反した動きを見せて内部崩壊が起きることになる。今回の場合は、一連の米韓軍事演習に対する牽制行動と考えられるので、確率はほぼないし、もしもそれならば今頃、内戦になっているだろう。

比較的怖いのは、1と3であるが、最も怖いのは四番目にある北朝鮮、ロシア、中国が同時に何らかの戦闘行動に出る為の準備を今している場合だ。この場合、ロシアやベラルーシが欧州に、北朝鮮が韓国と日本または米国本土やハワイ、グアムに、中国が台湾に同時に動き出すことになるだろう。今すぐにそれをするとは思えないが、この四番目の初期の準備に中国やロシアが共同で北朝鮮に力を与えて始めている場合は、この後の展開が怖いことになる。

今の日中関係などを考えると、これに中国が加わっているとは思いたくないし、まだそこまでやるとも思えないが、今の米中や日米関係を考えると、裏でそういう可能性も考えた準備をしている可能性もゼロではない。中ロから見ての万が一のバックアッププランという奴だ。


<すぐに何かが起きる訳ではない>

尚、これですぐに何か良からぬことが起きるとはまだ心配することもないだろう。あちら側から軍事境界線を越えるような動きがあったわけではないからだ。但し、これが長い目で見て何狙いなのかというのは、日米韓では今必死に情報収集をして検討していると考えられる。

今米国は高齢者2人が二大政党のトップとして存在し、その2人が頭が硬く過激だったり、失言だらけだったり、対局を見ない酷いリーダーなので、これで下手な挑発を、今の米大統領がしなければ良いが……とは思う。それをやり始めると、本当に予期しなかった第二次朝鮮戦争が、来年の初め辺りに勃発して、ちょうど1年前にロシアの侵攻があったね……という話になるかもしれない。


北朝鮮より怖いのは、米大統領の失言だったりする。

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