インドでつり橋崩落、120人死亡……既に死者は130人を超えた模様、下手すればまだ100人単位で増えるかも……

AFPBBの記事である。


これを見てからインドのTimes of indiaを確認したところ、時系列の速報では死者は130人を超えて今も増えているようだ。


NDTVによると最新の報道では132人が死亡、177人が救助されたようだ。500人と仮定した場合、まだ200人ぐらい救助を待っているということになる。

他の記事では何人かが意図的に橋を揺らしていたという情報もあるようだ。

しかし、あの広さ、長さの吊り橋で500人以上が渡っていたとなると、最小負荷荷重は1.7~3tほどはあったと考えられる。それに、人が動くことによる影響と、橋の一方に荷重が偏っていたり、橋の架かっている方向に対して、垂直(川の流れと同じ向きまたは反対向き)の風があったなら、ひねり方向の圧力が生じることで、吊り橋は撓む可能性が高い。

それで、崩落したと考えるのが妥当だ。

事故当時はチャットプージャの儀式で人が集まっていたようで……それで人が集まりすぎたのもあるのかもしれない。

尚、上記したNDTVの記事では、どうもこの橋の安全証明書に関する書類の提出が地元自治体になく、それが出る前に橋の利用を開始したという情報もあるようだ。

それほど深く、高くはなくても古い吊り橋のワイヤーが切れての崩落で人が多く亡くなるのは、吊り橋の崩落の際に切れた部分に向かって人が滑ってなだれ込むからだ。そのため、切れた場所に近いところに居た人の上に別の覆い被さっていくことで、溺れるのである。

ちなみに、吊り橋は基本的に上にのって飛んだり跳ねたりしてはいけない。また、古い吊り橋の場合は、橋の端を歩くのも危険である。これは、吊り橋は、橋の片側に重量が偏ると、重量方向に撓む(しなる)特性があるからだ。そのため、古い吊り橋だと、真ん中のみに歩くための橋桁とガイドがあり、左右の端は支えのロープや網のみという橋も多くある。これは中央を歩かないとバランスが崩れるタイプの吊り橋だからだ。

まあ、どちらにしても人の数なのか、一部の人の行動が原因なのか知らないが、耐えられなかったということだろう。

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