DSC-RX100 Series/ZV-1/ZV-1Fの仕様表最終版……円安の影響で圧倒的にZV1の方が魅力的という厳しさ。

ZV-1Fの?の部分を記入した仕様表が出来上がったので公開する。
ソニーストアの価格(3年ベーシック保証付き)とヘルプガイドを元に作成している。
また、過去の製品についても一部仕様に修正が掛かっている部分がある。

これだけの項目であり、しかも型番が似ているので、どれがどれだったか分からなくなることがあり、結構抜けがあるようだ。

画像は1.5MB(2593×7817pixel)である。下がそのままの生データなので、右クリックして画像表示だけであとはクリックして拡大すれば、見えるだろう。

DSCRXV1F.png

この仕様表を完成させる中で、はっきりしたのはこれどう考えてもZV-1の廉価版であり、単焦点レンズで20mmであることがVlogger側のメリットでなければ、日本の価格で見るとお薦めできる製品ではない。はっきり言って値段が高すぎるのだ。これについてはタイトルに書いたように円安の影響と考えられる。そして、円安がこの先もずっと続くなら、既に販売中の他の機種が今後これに合わせた価格に上がって来るだろう。最終的に1.5倍~2倍近く値上がりしてもおかしくない。

だから、20mmの製品こそが必要だと思っている人じゃ無ければ、私はお薦めしない。今は……むしろ、ZV-1などの方が破格だからだ。

その上で、実際の仕様がどう違うか説明するとまず上から起動時間や撮影タイムラグは、1Fの方が早い。これは、レンズが単焦点で撮影モードが少ないお陰だろう。レンズのスタンバイに掛かる時間と撮影モードセレクトに掛かる時間が少なくて済む分早いと思われる。一方で、撮影間隔が長いのは、BIONZ Xの処理性能が低いからだと思われる。多分、BIONZ Xの動作クロックを抑えているか、能力そのものがワンランク下であると考えられる。

センサーは同じサイズだが、レンズは単焦点のテッサーとなった1Fとバリオ・ゾナー1では仕様が異なり、それに伴い絞りや焦点距離が変わる。f値は1Fでは2.0で、ワイド端が1.8のZV-1よりレンズ焦点によるボケ味は弱くなると考えられる。また、ワイド端でのレンズの明るさも1.8のZV-1より下回ることになる。その代わり、画角が94度(20mm)と84度(24mm)のZV-1よりも広くなるわけだ。

撮影距離で焦点が合うのは5cm~で同じである。
ZV-1Fには光学ズームはない。デジタルズームはあるが光学ズームが併用できないので、ズーム域は単眼のスマホのそれと大差ない。尚、VGA(640×480ドット/DVD並)の解像度モードは廃止されている。これは、AVCHDなどの記録モードを廃止したことで、無くなったのだろうと思われる。ちなみに、ZV-1のズーム機能は不明になっているが光学・デジタル併用のステップ/クイックズーム(標準/高速)である。ZV-1Fはデジタルステップズーム(高速、標準、低速対応)である。

手ぶれ補正は、デジタル・光学併用式のZV1とデジタルのみのZV1Fで違いがある。これは、レンズの仕様がことなるためと考えられる。
ZV-1FはIS用レンズを搭載していないと考えられる。光学ズームがないのでということだろう。だから、手ぶれ補正はアクティブのみとなっている。ちなみに、ZV-1の動画手ぶれ補正はアクティブ/スタンダードの選択式、DSC-RX100M7はこの上にインテリジェントアクティブが存在し、M7が最も高精度となる。

フォーカスモードは、3モードに留まるのが、1Fだ。これは動画に特化しているからと言えば、良い印象だが、VLOG入門機として煩雑な機能を減らしたという体で、実際には処理エンジンや内蔵プログラムのコストダウンを図ったのだとと考えられる。

フォーカスエリアは1FにはPDAF(像面位相差オートフォーカス)がない。コントラスト検出よりフォーカス検出をする。
そして、感度設定は狭くなっている。また、オートの上限や下限範囲を指定するプログラムは存在しない。動画も同じである。

それから、ホワイトバンスにはフラッシュモードがない。これは、ホットシュー(マルチインターフェースシュー)ではなく、コールドシューになっているためと考えられる。外部フラッシュ連動が最初からできない前提なのだ。

あとは、メカニカルシャッターは搭載されておらず、電子シャッター制御である。

クリエイティブスタイルはクリエイティブルック(αなどで使われているのと同じ)になっている。
美肌効果は、ZV-1と同じである。動画でも適用できるのでM7よりは上位となる。
静止画記録モードはRAW撮影が廃止されている。
連写速度は最大24コマ→16コマになっている。

そして、マニュアル撮影設定などを本体やメモリーカード内に保存しておくメモリーリコールはない。
パノラマ(スイング含む)撮影もない。ハイフレームレート撮影はスローアンドクイック(S&Q)に機能を縮小して搭載している。セルフタイマー機能も最小限である。ピクチャーエフェクトもない。シーンモードの自動認識数は書かれていないので、不明だ。

映像の記録モードとしてAVCHDはない。そのため、Dolby Digital Stereo Creatorは搭載されていない。MP4記録も対応していない。
XAVC S記録のみである。それから、DPOFに対応していないのも特徴だ。使う人は今や殆どいないと思うが……。

それから、USB端子がType-CになっているこれまでMicro-Bだったがここを評価する人は多いかも知れない。
USB給電はこれまで通り対応している。機能が少ないこともあるのか、CIPA準拠撮影でのバッテリーの持ちは良くなっている。

こんだけ削られていれば、良くもなるだろう。
あと、筐体が軽くなったが、大きくなっている。


ここから利点を探すと、

・20mmの焦点距離
・機能が少ないが故に設定を覚えなきゃいけない部分は少ない。
・Type-Cのインターフェースが良い。
・バッテリーの持ちが初代のRX100やRX100M2より良い。
・初代RX100に次ぐ軽さ

辺りが評価出来る。

一方でマイナスポイントは多い。

・PDAFがない
・メカニカルシャッターがない
・コールドシューでホットシューにフラッシュのカメラ連動は不可能(カメラにフラッシュモードがない)
・ISO感度の感度幅が狭い
・RAW撮影はできない
・AVCHD撮影やVGA動画撮影はできない
・光学ズームはない
・手ぶれ補正が電子式のみ。
・メモリリコール機能がない

などなど結構端折られている。
特に、静止画撮影関連はかなり切られており、動画撮影機能もXAVCに限定しているなどなかなか思い切りのよいバッサリ感が見られる。
まあ、大は小を兼ねるが、機能が多いことは決して操作性の良さと相容れるものではない。そういう点で見ると、RX100シリーズやZV-1は小さなボディーに機能を詰め込みまくっていたので、初心者向けではなかった。だから、これだけ減らせば使いやすさは出てくると考えられる。

但し、現状では他の販売価格と比べて、魅力が十分とは言えないのが、難しいところだ。
これが、5万とか6万とかなら悪くない製品だと悪くない……ZV-1やE10Lと比べると値段の差に合わない。

廉価な下のモデルの方が割高に見えるというのは、悲しいことである。

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