G7、ロシアに「代償」追求 ウクライナ支援の継続確認 …… G7はロシアと協議・交渉すべき。

CNNの記事である。


Regnumの記事を見るとベラルーシがロシアと共に西側への動きを開始しようとしているように見える。ロシアにのっかるしか道が無くなったことで、ここも厳しい状況に立たされている国だ。1930年代の日独伊の二の舞になっている感じだ。違う点があるとすれば、ロシアには核兵器という最終兵器もあることだ。

ロシアに既に落としどころがないと言うのは、もう誰もが分かっている事なんだろう。一方で、戦争の責任を負わせるとか今もG7は言っているが、その状態で、果たして大国の司令官が終結を認めるかというと、まずあり得ないことだ。これは、自分が責任を負わされる側になれば分かる事だ。鬼畜米英と言っていた時代の話を知っている人から話を聞いたことがあるなら分かる事だ。

例え、それが侵略であっても守るためであっても、負ければその戦犯に対して責任を負わされる。ならば、歴史上に残る戦争の発端が侵攻として記録されていたとしても、そうではないと考えている負け側の上層部の考えはどうなるかというと、戦争に勝利するまで兵站が尽きて、もう無理だというところまで、戦い続ける選択肢しか残らなくなる。

そして、それに陥れば、最終兵器も使うしかない。後は、どれだけ敵を巻き込んで泥沼にしてしまうかだ。
過去の対戦や戦争だと毒ガスなどの化学兵器や、生物兵器が使われた。核兵器は最終兵器としてではなく、次代の大量殺戮兵器の実験として日本の士気を削ぐために日本に投下されたが、これが最終兵器として使われる可能性が高まる。

今のまま、ただ責め立てるだけならロシアの今の情勢では核を使う可能性が高くなるだけだろう。

後は、その準備としてどれだけの国を巻き込むかだろう。もし本気で使うつもりなら、おおよそだがロシア単体でウクライナだけの戦いを進めるのではなく、多分どこかの国を煽動して、2正面、3正面の戦いへと飛び火する可能性が高い。そして、その国と共に自分達の立場を守るという正義の名の下に核を使うことになるだろう。

それが、ベラルーシなのか、朝鮮民主主義人民共和国なのかは分からないが、もしロシアの流れに乗る国が出てきたら、大戦に向かう可能性もある。


<間に立てる国は当初から今まで不在>

今回は当初からロシアとウクライナの間に立って仲裁できる国が無かったことが、状況をずっとずっと悪化させ続けている。

本来なら米国が間に立っているはずなのだが、バイデンはハンターバイデンという息子の問題もあり、ウクライナ側だった。一方で、その前のトランプは利害関係がありロシア贔屓過ぎたのもこれに拍車を掛けたと考えられる。

じゃあ、米国はこの問題に対して代理戦争から米国とロシアの直接戦争へと変える気があるかというと、全くないと言ってよい。ただ、武器供与をウクライナに続けることは国民も認めているから、質が悪い。別に同盟関係もないのに与しているから。終わる戦いが終わらず、敵味方関係なく犠牲者が出続ける。

本来は、この侵攻が起きないように間に入って仲裁するべきだった。これまでと同じように。しかし、今回はそれをせずに西側の全ての国がウクライナ側に付いて制裁までして、ロシアが継戦能力を失うだろうと見たことが失敗だったのは間違いない。今の世界の人々は、第二次世界大戦の日本やドイツ、イタリアが経済封鎖すれば止まると思ったそれと同じ過ちを犯したのだ。

そして、もしロシアが核を使った時、果たして米国やイギリス、フランスなどの核保有国はその戦争に参加する覚悟があるのだろうか?

G7は、日本も含めて本当にこれが深刻な問題だと思うなら、ウクライナにも発言を抑えるように求めて、ロシアにも停戦を呼びかけるという両方に対して抑えるように伝えなければいけない。責任を取る取らないは、火種を消してからでなければ、結局どちらも双方の正義という価値観の違いによって、対立を再び大きくすることになり結論はでないからだ。

それは出来ない、ウクライナが絶対の正義というならば、この戦いはロシアまたはロシアに与する勢力が核を使った瞬間から、いろいろと世界というか人類全体からG7の価値を問われることになるだろう。歴史のステージが抑止力の核から、本当に使われる武力としての核へと変わるからだ。先進国であったG7などの国々は、核がもし使われてそれに呼応して核戦力を使えば、北半球で人類や動植物が汚染されずに生き残れる可能性は極めて低くなる。

逆に、ロシアの核攻撃に対してG7加盟国が何もしなければ……それは新しい秩序としての帝国ロシアが勝利という形になるだろう。
幾ら制裁しても、徐々にG7は力を失っていくことになる。あれだけ、制裁だ。ロシアが悪いと言って結局尻込みして、ロシアの核戦力に対して何もしなかった国になるのだから。中国も間違いなく台湾に侵攻を始め、最悪それに米国が動けば、無敵モードになったロシアか北朝鮮が同盟国のいずれかに核戦力を使うだろう。対象は日本か韓国か、よほど米国を貶めたいと思っているなら米国領のグアムなどの場所にだろう。


<もう仲間同士やクラス全員で「敵」や
       「いじめっ子」の悪口を言っている状況ではない>


というのは、誰が見ても火を見るより明らかな状況のはずだ。だけど、まだ誰々ちゃんが虐めたという。お前本当にいじめられっ子なのか?どっちかというと、虐めた奴を利用して自分の地位を上げようと画策してるだろうという国(政府-そこの国民が必ずしも悪いわけではない)と、表向きは冷静でクールなインテリだけど、裏では暗躍するボスのいじめっ子の喧嘩でクラス委員のコメくんが仲裁と称して、いじめっ子が可哀想と極端に守ってあげるならまだしも、いじめっ子くんに責められたら、これ使えと武器を与えて、スタンガン渡して、それだけではなくいじめっ子くんが悪いとみんなで責め立てて……いじめっ子くんの立場が無くなっていく……いわゆる

この先、いじめっ子くんはどうなっていくかというと、2つだ1つは自らこのクラスから抜けるパターンと、もう一つはこのいじめられっ子の側に立った人全てに憎しみを覚えて、より強い対抗をするパターンだ。

京都アニメーションの映画に聲の形というのがある。これは、元が大今良時のコミックスなのだが、ガキ大将のような男の子が、耳の不自由な同級生の女の子をからかい、結果的に虐める形になってしまい。それが、クラスで問題となった結果、最終的にその男の子が虐められ……という子ども時代の話と現在(高校生)の視点とで描かれるストーリーである。

国という単位なので、これと同じとは言わないが、逃げ道がなくただ糾弾されるようになるというのは、糾弾している側にとって正義であり、糾弾されている側は悪に一見見えるのだ。しかし、もしもそれが全て糾弾されている側の悪で無かったなら……それは結果的にいつか因果が逆転することにも繋がる。もちろん、責める責められる関係になるということは、何かしら問題がお互いの間にあったのは確かで、それの度がどちらかにおいて過ぎているのは間違いない。ただ、それで一方だけが絶対に守られる状況になってしまうと、結果的にもっと悲惨な結果を招くこともあるのだ。

それに、G7各国は立ち返って、協議や交渉を恐れずするべきだと私は思っている。本当は、2月3月の段階でそれをやるべきだった。
そうすれば、物価高もこれほど進まなかっただろうし、今、核だなんだと言っていないだろう。このままいけば、G7はウクライナを支援するという名の代理戦争から、戦争当事者へと格上げされ、経済社会的な破滅をロシアと争うことになる未来も十分に有り得る。

そうなったら、次の100年における歴史の教科書は、東南アジアやアフリカ、南米などの国々が書いて、東西の社会思想という古い思想に取り憑かれて、消えたり、放射能汚染され弱った国と書かれるだろう。


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