Intel Arc A770とArc A750のベンチマーク解禁…… 古い物を捨て去った最先端といったところかな?

PC Watchの記事である。


下位の評価はあまり良くなかったが、上位はRTX 3060と互角以上の性能を発揮しているようだ。
ただ、問題もありDirectX 11世代以前になるとどうも得手不得手(最適化の差)があるようで、不安定な結果になる。
これは、古い機能をかなり削いでエミュレートしていると思われ、シェーダーユニットの特性もあるのだろうと考えられる。最適化で埋めては来るだろうが、完全に逆転出来るかと言われるとゲーム側が最適化してくれないと難しいものも多いだろう。

その代わり、Direct X 12 Ultimateに対応したアプリでは、シェーダー数さえ十分にあればよい数字が出るのだろう。古い処理を減らしてしまえば、その分ストレートに最先端の処理に性能を割けるからだ。そういう部分が垣間見えるのが、このベンチマークである。

後は、アイドル時の消費電力が3060の倍というのはいただけない。
果たして今後まだ下げられるのかが気になるところだ。
何となくだが、3割ぐらいは減らせても、この世代では半減は出来ないのではないかと予想している。

最新のゲームをフルHDで扱うとか、映像製作などで最新の対応ソフトを使うなら予想よりは、良い感じに見える。ただ、既に保守が終わっているような古いものを扱うなら、これを選択肢には入れられないだろうというのも、この結果から見ると薄々感じられる。ある程度は、要望が多ければ対応してくれるだろうが、限界がありそうだ。

これから、ゲームやクリエーション活動をして行くなら良い選択肢になるだろう。

問題は価格だが、Geforce RTX 3060はおおよそ4.6万~5.5万ぐらいの価格にある。これと同等の価格対かそれより安価なら暫く人柱の様子を見た画で売れ始めるだろう。逆に、高ければ人柱とOEM市場での販売が中心になると考えられる。

尚、以前も書いたが、Intel Arcは動作要件がIntel 400以上のチップセットでResizable BARと第10世代Coreの組み合わせ、Ryzen 3000 Series以上(一部除く)でSmart Access Memory対応のAMD 500 series以上のチップセットというWindows 11へのアップグレードよりも遥かに狭き門を超えないといけないので、注意が必要である。

この頃のdGPUからこれにアップグレードするというのはどれほど需要があるのかが気になるところではある。まあ、アップグレード向きではなく、新規(新たにPCを組み上げる人)向きだと考えた方がよいだろう。

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